社民党副党首のラサール石井参院議員「世界中、日本中に平和を訴える」 党の存在意義が改めて問われる

社民党副党首のラサール石井参院議員が3日、社民党党首選に立候補することをラサール氏の事務所スタッフよりX(旧Twitter)で表明した。ラサール氏は、社民党のイメージを「明るくほがらかに前向き」なものに変えていきたいと意欲を示し、8日には東京・新宿で街頭演説を行った。
ラサール氏は冒頭、「党首選の記者会見を行った際、一部報道に誤り、間違っているところがあったので、訂正させていただきます」と切り出し、一部報道での「党名を変えることを視野に入れている」について、「全くの誤りであります」と反論。つづけて、「私は党首を変える、党名を変える、それぐらいの覚悟を持って改革しなきゃいけないと」との発言が誤って報道されたと憤り、「例えで、党名のことを言っただけで、私が党名を変えたい。変えないといけないと思ってはいない」と釈明した。
また、SNS上で「社民党が内紛を起こしている」「党内の意見がなかなか上に上がらない。社民党は閉ざされた党だ」などのうわさに対しても、「全くデマであります。意見の違いはあるが、それを話し合い、会議にかけて、ルールをもって決めている。そのプロセスをちゃんと守っている政党。内紛などはございません」と一蹴。
さらに、国会での状況に対しては「リベラルは数を減らした。社民党は埋没寸前。確かに弱ってきてしまっている」とし、社民党の現状を「私たちは良いことを言っているが、なかなかそれが伝わらない。伝え方が悪い。それを変えていかないと」と語った。
その上で、今の社民党を「いつもドアが閉まっていて、中が暗いお店」と例え、「前に立ってもやっているか分からない。いつもドアが開いていて、中の明るいお店にしたい。明るく楽しくポジティブに、そうやって社民党を変えていきたい」と語気を強め、党内改革としては、新党員や若手党員の声を拾い上げる目安箱、ハラスメント相談窓口の設置等を主張。このほかに、所得税と法人税の累進課税の強化、大学までの教育無償化、家賃に対する公的補助などの政策をアピールした。
衆院選の投開票を受け、社民党の福島瑞穂党首とラサール氏は先月8日に都内の党本部で会見。ラサール氏は、「分析をみると10代、20代の若者が一番、自民党に入れているということに暗澹(あんたん)とした気持ちでいます。“新しい戦前”と言われるより(もう既に)戦前なのかなと思っていて、なぜ自分たちが血を流すことになる戦争に向かって若者たちが自民党に票を入れるのか理解できません。また、裏金議員、旧統一教会系の議員が当選して、これでミソギが済んだと言っているみたいですが、かなり安いミソギだと思います。まだまだ許してはいけないと思います」となどと心情を吐露していた。
ラサール氏といえば先月、お笑いコンビ・ぺこぱの松陰寺太勇と出演したAbemaTVの報道番組「ABEMA Prime」での討論が話題を集めた。社民党は初の議席数ゼロという惨敗を喫したなか、同番組で日本の防衛政策について軍備を増強している現状を危惧した。
これらの情勢を踏まえ、ネットの反応は「3人しかいないんじゃないの?そして多分党首に選ばれるよね」「ラサールはもう隠居しな。うっとうしいんだよ!老害」「ラサールは、戦争が始まる、若者はなぜそれを支持するのかとあおるけど、論理の飛躍が余りにも大きい。争点はそこじゃないし、誰も戦争を始めようとしてない。これだから松陰寺に論破される」といった冷ややかな具合だ。
かつて、お笑い界の頂点に立ったラサール氏。政治の世界では四苦八苦が続いているようだが、社民党の存在意義が改めて問われているなかでラサール氏の「世界中、日本中に平和を訴える」は届くだろうか。