小川死刑囚、即時抗告の方針 大阪個室ビデオ店放火、再審認めず

大阪市浪速区の個室ビデオ店で2008年、客16人が死亡した火災で、大阪地裁(三村三緒裁判長)は19日、死刑が確定した小川和弘死刑囚(64)の第2次再審請求を棄却する決定を出した。小川死刑囚は決定を不服として大阪高裁へ即時抗告する方針。
事件では、殺人と殺人未遂、現住建造物等放火の疑いで小川死刑囚が逮捕・起訴され、死刑判決を受けて確定した。
第2次再審請求審では、小川死刑囚のいた店舗中央部の個室が火元かどうかが主に争われた。弁護側は、燃焼学の専門家による燃焼実験の結果などを新証拠として提出していたが、決定は「確定審の判断に合理的な疑いは生じない」と述べた。
宮田桂子弁護団長は「無罪を勝ち取るためにも、これからの手続きに全力を尽くしていきたい」としている。
火災は08年10月1日未明、大阪市浪速区の雑居ビル1階に入る個室ビデオ店で発生。店舗が全焼し、客16人が死亡、4人が重軽傷を負った。確定判決では、人生を悲観した小川死刑囚が自殺しようと衝動的に考え、持参していたキャリーバッグに火を放ったと認定された。
弁護側は第1次再審請求審でも、小川死刑囚がいた個室は火元ではなかったと訴えていたが、認められず、再審は開かれなかった。小川死刑囚は19年11月、大阪地裁に2度目となる再審請求をしていた。【国本ようこ】