ホストクラブの客だった女と共謀し、50代の男性から現金56万円を騙し取ったとして自称ホストの”たお”こと佐々木領容疑者(32)が3月9日、逮捕された。
佐々木容疑者はすでに詐欺罪で起訴された自らの客である江幡菜桜被告(25)に指示し、詐取した金はホストで使わせていたという。客を”いただき女子”にさせた男の「客騙しのルーツ」とはどんなものだったのか。
全国紙社会部記者が事件を解説する。
「佐々木容疑者らは2024年3月ごろ、埼玉県に住む50代男性に『学費を滞納している。払えないと除籍になってしまう』など嘘をつき、現金を詐取した疑いがある。男は『いただき女子りりちゃん事件』と似た”詐欺マニュアル”をSNSで江幡被告に送り、犯行をそそのかしていました。また警視庁は2人が2022年3月から2025年2月までの間、女が勤務していた風俗店の男性客3人から、およそ2300万円を詐取したともみています。
騙し取った金の大半は、佐々木容疑者の勤めるホストクラブの指名料や飲食代に使われていたということです。男も調べに対し、『(江幡被告に)詐欺で得た金を店で使ってもらい、売り上げをあげたかった』などと話し、容疑を認めている」
佐々木容疑者は全国に複数の店舗を展開する大手ホストグループの幹部。2018年に歌舞伎町の店舗でデビューすると、瞬く間に”億プレイヤー”となった。夜の街事情に詳しいライターが言う。
「たおさんといえば、キレイな顔立ちを変顔で隠す”ブランディング”。SNSや広告でもアプリで顔を誤魔化しており、ある種の『顔出しNGルール』で営業するスタイルでした。曰く、『顔以外のところで勝負するため』だとか。謎の”たお語”も特徴的ですね。挨拶の『ばぶり~にゃんにゃん』、ありがとうの意味の『あじゃまるとぅんく』などが例です。
指名本数は新人時代からナンバーワンで、入店から1年もしないうちに売り上げもトップになったやり手ホストです。2年目以降はずっと”億超え”の成績で、2023年には3億4000万円を売り上げて社内で表彰されたそうです」
歌舞伎町の”変顔ホスト”として名を馳せていた佐々木容疑者。そんな男が所属していたグループは、歌舞伎町では”軍隊”ともいわれていた。
グループは”アプリ営業の元祖”
「あのグループは業界未経験の男性しか入れない。歌舞伎町のホストのなかではすこし変わった雇用スタイルをとっています。イチから教育されるので”業界のスタンダード”をほとんど知らないまま、という人も少なくない。