「アホいうな」泉健太が問う「エプスタイン」の闇

少女への性的虐待などの容疑で逮捕され、2019年に拘留中に死亡したジェフリー・エプスタイン氏についてアメリカ司法省が保有する調査資料約600万ページのうち、1月末に約350万ページが開示された「エプスタイン文書」。それに登場したセレブリティーは、次々と表舞台から姿を消している。
アメリカでは、クリントン政権時に財務長官を務めたローレンス・サマーズ氏が、学長も務めたハーバード大学を学年度末に退くと表明。イギリスでは王弟のアンドリュー元王子や、労働党の重鎮だったピーター・マンデルソン氏が情報漏洩の容疑で逮捕された。アンドリュー氏は王族としての一切の特権を剥奪され、マンデルソン氏を駐米大使に任命したスターマー内閣は政治的責任を追及されている。
日本も、この問題と無縁とはいえない。「エプスタイン文書」には、当時マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ所長だった伊藤穣一氏(現・千葉工業大学学長)の名前が約1万回、メールのやり取り4000件が含まれていた。ハッカーの国際イベント「DEFCON」は2月18日、伊藤氏を含む「エプスタイン文書」に名前があった3人を異例の「公表追放」とした。しかし、日本政府はほとんど何も対処しようとしなかった。いったい何が隠されているのか。
3月5日と12日の2度にわたり衆院予算委員会で本件について追及した中道改革連合の泉健太衆院議員に、「エプスタイン文書」がはらむ問題について聞いた。
伊藤氏に自民党有力議員の後押し?
――何をきっかけに、この問題に関心を抱いたのですか。
【写真あり】泉氏が追及する「エプスタイン文書」、日本に関する複数の問題の“発端”となっている人物とは?
「エプスタイン文書」問題については昨年2月、立憲民主党の本庄知史政調会長(当時)がグローバル・スタートアップ・キャンパス構想(GSC)について衆院予算委員会で追及したのが始まりです。
GSCは岸田政権時の22年1月、戦後の日本経済の創業期に匹敵する「第2の創業ブーム」を巻き起こすべく構想され、22年度第2次補正で66億円、23年度補正で570億円、計636億円が基金化されました。
しかしGSCはほとんど動かず、巨額な予算は積み上がったままでした。それなら国庫に返納すべきだというのが本庄氏の主張でしたが、本庄氏は今年2月の衆院選で落選。私がそのあとを継いだ形です。
この問題でキーパーソンとして浮かび上がったのが伊藤穣一氏でした。MITメディアラボ所長時代にエプスタイン氏と密に親交していた伊藤氏の存在が、GSCの妨げになっていたと思っています。