【最新特殊詐欺】大手宅配業者から電話「あなたが中国に送った荷物から偽造カード8枚とパスポート5通を税関で発見」

新しい年度になって、特殊詐欺への警戒がさらに必要になっている。
関西に住む会社員の50代女性のAさんが、代休を取った平日の午前のこと。大手宅配業者から自宅に電話がかかってきた。最初は録音の音声によるもので、「荷物が未着になっているので、心当たりがある場合は0番を押して下さい」という内容。Aさん宅の電話機は非ナンバーディスプレイ。さらにネットでの買い物が多いため、思わず「0番」を押してしまった。すると男性が電話に出て説明。Aさんが身分証明書を提示して大阪府堺市の営業所から中国上海に送られた荷物が、税関で捕まったという。衣類と申告されていたが、中には偽造カード8枚とパスポート5通が入っていたという。
海外に荷物を送ったことなど全く覚えがないAさん。男性も「誰かがAさんの身分証を使ったかもしれません」と犯罪を示唆し、本人確認のため生年月日を問われたため、正直に答えたAさん。「怖いので警察に行きたい」と言うと、「今回の事件は全て名古屋中警察が担当しています。行っていただくことはできますか?」とのこと。念のため、男性に折り返し電話するから身分と電話番号を問うと「本社のカスタマーセンターの森田です。番号は代表の03ー××××ー××××までお願いします」と伝えられた。
生年月日を教えた直後に冷静になり、背後に何も音がなく、カスタマーセンターの対応者にしては聞き取りにく声質の男性を怪しいと感じたAさん。生年月日以外の情報は教えることはなかったが、電話を切った瞬間、恐怖したという。
念のため、教えられた電話番号にかけると、大手宅配業者の代表番号は本物。だがカスタマーセンターに「森田」という男性はいないこと、さらに「弊社からテープを利用した電話をかけることはございません」との回答を得た。
その後すぐに、地元の警察に電話。男性とのやりとりを伝えたところ「カードの番号を伝えてなければ大丈夫」とのこと。男性との電話で出てきた名古屋中警察署にも電話をかけると「間違いなく、詐欺です。広島からも同様の電話がかかってきています。犯人は被害者が行けないような場所の警察署を告げます」と教えられ、「今後は電話で個人情報を絶対に教えないように」と念を押された。
ふだんはしっかりもののAさん。怪しい電話で個人情報を聞かれたら、すぐには教えず折り返すことは、頭ではわかっていた。だが実際に体験すると、「焦ってしまい、つい反射的に教えてしまった」という。「50代の私でも、つい教えてしまう。親世代に詐欺被害が多いのわかる」と落ち込んでいた。
ちなみにナンバーディスプレイは70歳以上の家族がいれば無料だが、Aさん宅にはいない。これから使用すると工事費が3300円、月の使用料が440円。それを払ってまで自宅電話を使い続ける必要があるのか…Aさんのさらなる悩みは続いている。
(よろず~ニュース編集部)