3人死亡の川崎の足場崩落事故、男性作業員1人の捜索再開…土台の鉄板に穴が開き海に投げ出されたか

川崎市川崎区扇島のJFEスチール東日本製鉄所京浜地区で7日、大型クレーンの解体作業中にクレーンの重りが落下し、足場が崩落した事故で、神奈川県警や川崎海上保安署などは8日朝、行方不明となっている男性作業員1人の捜索を再開した。病院に搬送された4人のうち3人の死亡が確認され、残りの1人は市内の病院で治療を受けている。県警は安全管理上の問題がなかったかどうかを含めて調べている。
川崎臨港署によると、現場では男性作業員5人が崩落に巻き込まれ、千葉市稲毛区の会社員(19)と、同市緑区の会社員(29)が死亡した。亡くなった残りの1人は県警が身元の確認を進めている。治療中の1人は重傷とみられる。
事故は7日午後4時15分頃に発生した。船に積載された鉄鉱石などを積み下ろしする大型クレーン「アンローダークレーン」の上部に取り付けられた筒状の重りを解体中、何らかの理由で重りが落下した。重りは直径6メートル、長さ9メートル。重さは500トンだという。
同署によると、重りは地上30メートルほどにあり、内部はコンクリートだった。重りが落下した際に足場も崩れ、作業員が転落したとみられる。行方不明の作業員は、重りに乗って重機を使い、コンクリートを削る作業をしていたという。同署は、重りが落下した衝撃で土台の鉄板に穴が開き、穴から海に投げ出された可能性があるとみている。
事故から一夜明けた現場では、海上保安庁が午前7時頃から巡視船やヘリで行方の分からない男性作業員の捜索を始めた。崩れた足場の周りには重機などが倒れており、近くにいる人たちが穴から見える海面をのぞき込んでいた。