埼玉県八潮市で昨年1月、道路が陥没しトラックが転落した事故で、県は15日、通行止めとなっていた県道54号線を一部で再開した。陥没現場の上に長さ約20メートルの仮設の橋を造り、車道と歩道を設ける工事が完了した。発生から1年2カ月余り。交通状況が改善され、住民の生活再建の足掛かりになりそうだ。
午前10時ごろ、橋が開通すると、車や自転車が早速行き交った。近くに住む木下史江さん(56)は「工事関係者の方が毎日頑張ってくれていた。復旧への大きな前進となってうれしい」と笑顔。一方、陥没の影響で周辺にはなお通行できない道路があり「子どもが遠回りして通学するなど、生活の不便は今も続いている」と漏らした。
県によると、54号線は片側2車線で、陥没事故以降は約600mが通行止めになっていた。今回は片側1車線で暫定的に再開する。県は復旧工事を進めており、完了すれば仮設の橋は撤去する。工事は数年かかる見通しという。
これとは別に、県は再発防止策として、現場付近の下水道管を増設する複線化工事を計画している。