共同研究の運営で便宜を図ってもらった見返りに、東大大学院教授だった佐藤伸一被告(62)(懲戒解雇)らを性風俗店などで接待したとして、贈賄罪に問われた一般社団法人「日本化粧品協会」代表理事の引地功一被告(52)の初公判が23日午前、東京地裁(池上弘裁判官)で開かれた。被告は罪状認否で「おおむね間違いない。佐藤先生の絶対的な権力を前に、断ることができなかった」と述べた。
事件では、接待を受けたとして、佐藤被告と、部下の同大学院元特任准教授の吉崎歩被告(46)が収賄罪に問われている。
引地被告は、大麻の合法成分「カンナビジオール(CBD)」の皮膚疾患への効能を東大と共同研究する「社会連携講座」の運営などで便宜を図ってもらった見返りとして、2023年3月~24年8月、東京都内の性風俗店や高級クラブで、佐藤、吉崎両被告に計約380万円相当の接待をしたとして在宅起訴された。
この日午後には、東京地裁で吉崎被告の初公判が開かれる予定。佐藤被告の初公判は期日が決まっていない。
国立大学法人の職員は「みなし公務員」にあたり、収賄罪の適用対象となる。3被告は今年2月に起訴・在宅起訴されていた。
同大を巡っては、今回の事件とは別に、医療機器の選定で業者から賄賂を受け取ったとして、昨年12月に当時の医学部准教授(懲戒解雇)が収賄罪で在宅起訴されている。