京都府南丹市の山林に小学生の息子の遺体を遺棄したとして父親が逮捕された事件で、警察は父親を殺人の疑いで再逮捕しました。父親は、遺体を市内の4か所に移動させていたことが新たに分かりました。
「私は両手で結希の首を絞めて殺しました」容疑認める
6日、殺人の疑いで再逮捕された、南丹市園部町の会社員・安達優季容疑者(37)。
警察によりますと、安達容疑者は今年3月23日、市内の公衆トイレで息子の結希さん(当時11)の首を絞めつけるなどして殺害した疑いがもたれています。安達容疑者は「私は両手で結希の首を絞めて殺しました」と容疑を認めているということです。
安達容疑者は4月、結希さんの遺体を山林に遺棄した疑いで逮捕されていて、警察によりますと遺体を複数の場所に転々と移動させていたということです。
結希さんの殺害から遺体発見に至るまでの約3週間、安達容疑者の行動が少しずつ見えてきました。
「遺体転々」の経路…遺棄場所は4か所にのぼる
結希さんが行方不明になったとされるのは、3月23日。安達容疑者は当初、警察に対し結希さんを小学校の近くの駐車場まで車で送り届けたと話していたといいますが・・・
(齊藤初音記者リポート)「小学校から安達容疑者の自宅に向かう道路の途中にあるこちらの公衆トイレ。観光客が主に利用するということですが、こちらの場所で安達容疑者は殺害に及んだとみられます」
捜査関係者によりますと、安達容疑者は「トイレで結希さんと言い合いになった際に、言動に腹を立てて衝動的に首を絞めて殺害した」という趣旨の供述をしていたということです。
①自宅の裏山へ
その後、安達容疑者はまず遺体を車に乗せて自宅の裏山へ向かったといいます。
(記者リポート)「安達容疑者の自宅から直線距離で200mのところにある山中です。建物は全くなく、この人気の少ないこちらの山中に、安達容疑者は一時遺体を遺棄していたということです」
②通学用かばん発見の山中
遺体を自宅の裏山に遺棄した後、次に向かったのは結希さんの「通学用かばん」が見つかった山の中だといいます。
人通りが少なく、狭い車道の脇にある木の板。安達容疑者はこの裏側に遺体を一時遺棄していたということです。
安達容疑者はさらにここから遺体を移動させていたことが分かっています。
③“靴”発見現場
(記者リポート)「安達容疑者の自宅と小学校とのちょうど間の地点です。目の前には国道が通っていて、交通量も多く感じます。その奥にある山の中で靴が見つかっていましたが、この現場にも安達容疑者は一時遺棄していたということです」
④遺体発見の山林へ
その後、安達容疑者は結希さんの遺体が見つかった山林へと場所を移動させたということです。
安達容疑者は3月末には遺体をこの山林に遺棄していたということで、遺体を遺棄した場所は4か所にのぼります。
一方、事件が報じられるなかで、SNS上では事実と異なる投稿が数多く見られました。
SNSでの「事実と異なる投稿」 警察が否定
「義父が台湾人24歳」
「義理父の前職は一日で動物の肉を溶かすことができる野生鳥獣捕獲個体減容化施設で1人で勤務していた」(いずれもSNSでのデマ投稿 警察が否定)
SNS上で取り上げられた施設は、園部町の隣町にあり、猟友会などが捕獲した野生動物などを処理する市の施設ですが、市は事件と何の関係もないと否定しています。
地元の住民も『デマ』に困惑
地元の住民もこうした”デマ”に困惑させられたと話します。
(地元住民)「お父さん(安達優季容疑者)が外国の方だというデマが出ていましたよね。まさか日本の人だ思っていなかったから、最初はそっちを信じていました」
結希さんが通っていた小学校は、SNS上の書き込みや情報の扱い方について注意を促すメールを保護者に送っていました。
(同じ学校の保護者)
「子どもたちはYouTubeなどいろいろなものを見て、お父さんこうやったの?と確認しに来ていましたが、『それはたぶんうそやと思うよ、あまりYouTubeとかは信用しない方がいいよ』と言っていました」
「私たちだけに話してくれるならいいのですが、それを学校で話したりとか、それが拡散、広がっていくのは恐ろしい」
警察は、「容疑者が台湾人である」「24歳である」「鳥獣施設で遺体を処理した」といったデマについて明確に否定しています。