常務執行役員以上22人のうち6人退陣…関電金品受領

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関西電力の八木誠会長(69)、岩根茂樹社長(66)は9日、大阪市内で記者会見し、福井県高浜町の元助役(故人)から多額の金品を受領した問題の責任を取って辞任すると発表した。八木氏は9日付で、岩根氏は再調査のために同日設置した第三者委員会の調査結果を受けて辞任する。金品を受領していた副社長ら4人も辞任し、常務執行役員以上の22人のうち6人が退陣する異例の事態となった。
9日午前に開いた臨時取締役会で決議した。関電は第三者委に対し、今年12月下旬までの報告を求めている。第三者委は社外の弁護士4人で構成し、委員長は元検事総長の但木(ただき)敬一弁護士が務める。
森中郁雄副社長(62)と鈴木聡(59)、大塚茂樹(57)、右城(うしろ)望(62)の3常務執行役員も9日付で辞任する。
八木氏は関西経済連合会の副会長を、岩根氏は電気事業連合会の会長を9日付で辞任した。岩根氏と八木氏は2日の記者会見で続投に意欲を示したが、筆頭株主の大阪市などから批判が相次いでいた。
9日の記者会見で、八木氏は「経営責任を明確にし、2人が辞任するという結論に至った」と説明。岩根氏は「批判を受けとめ、第三者委の調査に協力する最後の責任を果たす」と述べた。
関電が昨年7~9月に実施した社内調査では、役員ら20人は高浜原子力発電所のある高浜町の元助役の森山栄治氏(今年3月に90歳で死去)から現金や金貨など総額3億2000万円相当の金品を受け取っていた。
だが、昨年9月の社内処分は、月額報酬の一部返上など軽微なものにとどまっていた。関電は一連の問題を取締役会に報告せず、社内調査の報告書は約1年間公表されなかった。
関電は第三者委に対し、今年12月下旬までの報告を求めている。だが、但木氏は9日の記者会見で「それを目指すが、中途半端な段階で調査を打ち切るわけにはいかない」と述べ、期限よりも調査の徹底を優先する考えを示した。