関電会長辞任、取締役会が承認…原発担当副社長も

関西電力の役員ら20人が福井県高浜町の元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で、関電は9日午前、臨時の取締役会を開き、八木誠会長(69)が同日付で辞任することを承認した。関電関係者が明らかにした。金品を受領していた現職の役員のうち、原子力事業本部長を務める森中郁雄副社長(62)ら4人も辞任する。岩根茂樹社長(66)は続投するが、金品受領問題についての詳細を調査する第三者委員会の報告後、退任する考えだ。
八木氏と岩根氏は9日午後、大阪市内で記者会見する。八木氏は2日の記者会見で、「(金品受領問題の)原因究明と再発防止を図りたい」として続投に意欲を示していたが、政府や筆頭株主の大阪市などから厳しい批判が相次ぎ、引責辞任は避けられないと判断した。
八木会長や森中副社長とともに、鈴木聡、大塚茂樹、右城(うしろ)望の常務執行役員3人も退任する。5人はいずれも原子力部門の経験者で、鈴木氏は現在、森中氏に次ぐ原子力事業本部長代理を務めている。元副社長で同本部長を務めた豊松秀己・エグゼクティブフェローは非常勤の嘱託となる。
関電の会長は当面、空席とする。また、八木氏は関西経済連合会の副会長を、岩根氏は大手電力会社でつくる電気事業連合会の会長も辞任する考えだ。
関電が昨年に行った社内調査では、八木氏や岩根氏ら関電の役員ら20人は、高浜町の元助役の森山栄治氏(今年3月に90歳で死去)から現金や金貨、スーツの仕立券など総額3億2000万円相当の金品を受け取っていた。
これに伴って昨年に行った社内処分では、八木氏と豊松氏の報酬月額の2割を2か月返上としたほか、森中、鈴木、大塚氏を厳重注意としていた。
関電は一連の問題を取締役会に報告しなかったほか、約1年間も公表せず、「コンプライアンス(法令順守)の意識が低い」「

隠蔽
( いんぺい ) 体質だ」などと批判が集中。社内調査の対象にはなっていなかった幹部やOBが金品の受け取りを認めるなど、疑惑が拡大している。