〈 【磐越道バス事故】バス会社・蒲原鉄道前社長が明かした北越高校との“本当の関係”「個人的に許せない部分もあるので…」 〉から続く
部活遠征中の高校生が命を落とした磐越道バス事故。若山哲夫容疑者は最近、信じ難い事故を連発していた。高校とバス運行会社で大きく食い違う言い分。なぜ彼にハンドルを握らせたのか。一体、誰がウソをついているのか――。
「彼は直近1カ月半で5回も交通事故を起こし、毎回ここに車を修理に持ち込んで来ていました」
そう明かすのは、新潟県内で自動車修理工場を営む男性だ。暗い表情で続ける。
「会うたびに挙動がどんどんおかしくなり、目の焦点も合っていないようだった。全く運転できるような状態じゃなかったんです。それなのに、5回目の事故の5日後に子どもたちを乗せたバスを運転するなんて……。知っていたら絶対に止めていました」
新潟陸上界では名の知れた人物
ゴールデンウィーク最終日の5月6日朝。福島県の磐越道で26人が搬送される多重事故が発生した。
「新潟県から遠征先に向かう北越高校ソフトテニス部の生徒20人が乗ったマイクロバスが、道路脇のガードレールなどに衝突。部員の稲垣尋(ひろ)斗(と)さん(17)が対向車線に投げ出されて死亡しました」(社会部記者)
福島県警は翌7日、運転手の若山哲夫容疑者(68)を過失運転致死傷の疑いで逮捕した。
「車両は厳しい運行管理が求められる『緑ナンバー』ではなく、自家用車と同じ『白ナンバー』でした。若山は旅客輸送の運転に必要な『二種免許』を所持しておらず、違法な“白バス”行為にあたる疑いも浮上しています」(同前)
若山は、新潟陸上界では名の知れた人物だった。指導者として、東京学館新潟高、開志国際高をそれぞれ初の全国高校駅伝大会へと牽引。元同僚が振り返る。
放課後には“アブない”指導
「彼は青森県出身で、早稲田大学を経て東京学館に採用されました。陸上部で実績を上げて地位を築き、結婚式は体育科の先生を全員呼んでド派手に執り行った。ただ、しばらく経つと別居状態になったそうです」
放課後には“アブない”指導を繰り返す体育教師としても知られていた。陸上部の元教え子が証言する。
「若山先生はお子さんが幼い時に離婚され、シングルファザーでした。練習後には女子部員を陸上部のマイクロバスに乗せて自宅へ連れて帰り、掃除や洗濯を手伝わせることも。そのお礼と言って焼肉や中華料理を奢っていました。まるで家政婦のような扱いだった。『先生に呼ばれると嫌』と話す女子部員もいました」
別の元同僚が続ける。
「普段はかなりの酒好きで近くによく飲みに行っていた。夜になると電話がかかってきて『先生飲めませんか?』と誘われましたよ」
教員を退職して以降、2022年から25年までは胎内市の会計年度任用職員として市のバスを運転していた。近年は、市内の一軒家で1人暮らしをしていたが、
「最近は挨拶しても返事がなく、目が泳いでボーッとしていることが増えました。糖尿病を患っているとも聞いた。黒の軽自動車『N-BOX』をよく運転していたけど、あちこち凹んでいて、大丈夫かなと不安になるほどでした」(近隣住民)
《この続きでは、「観光バスを使うべき」北越高副校長の警告は無視された、高校理事長 タワマン生活の裏で握った運行会社の弱み…などのトピックを詳報。記事の全文は現在配信中の「 週刊文春 電子版 」および5月13日(水)発売の「週刊文春」で読むことができる。また電子版では 「蒲原鉄道の前社長激白60分」記事 や 元教え子が告発する女子部員に対する“若バス”マッサージ記事 を限定配信している》
〈 《磐越道バス事故》若山哲夫容疑者の「“若バス”マッサージ」を元教え子が告発 「主に女子部員が呼び出され、“治療”と称したマッサージが…」 〉へ続く
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年5月21日号)