栃木県の強盗殺人事件で、警察は事件を主導したとみられる40代の男の逮捕状を取りました。
住人の富山英子さんが殺害され、愛犬も殺され、富山さんの息子2人も重傷を負った強盗殺人事件。
発生から2週間がたとうとする中、警察は、今回の事件を主導したとみられる人物を特定し、逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材でわかりました。
これまでに逮捕されていたのは6人。実行役とみられる16歳の高校生4人と、指示役とみられる竹前容疑者夫婦。
そして今回、警察が強盗殺人の疑いで逮捕状を取ったのが、夫婦のさらに上、事件を主導していたとみられる40代の男です。
どのようにして特定に至ったのか。
匿名・流動型犯罪グループ=トクリュウによる事件とみて、捜査していた警察。指示役とみられる夫婦の家宅捜索では、さまざまなモノを押収していました。
捜査関係者によると、こうした押収品のうち、ある関係者から押収したスマートフォンを解析したところ、事件を主導したとみられる40代の男の関与が浮上。秘匿性の高い通信アプリを使って、男と竹前容疑者夫婦が連絡を取っていた痕跡が残っていたといいます。
ただ、逮捕状は取ったものの、男の行方はまだわかっていません。すでに、国外に逃亡している可能性も浮上しています。
捜査関係者によると、事件の数日後、男は日本から中国へ向かい、そこから、東南アジアに逃亡した可能性があるといいます。
警察はどのように男を見つけ、逮捕するのか。元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之さんは。
元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏
「外国だから日本の警察が行って捜査することはできない。外交ルート・ICPO(国際刑事警察機構)を使って手配をかけていく。国によって違いはあるけど、“好ましからざる外国人”というレッテルを貼ってもらえれば、退去強制できる要件になる。身柄を拘束してその国の法律で処理、日本の警察が行って、連れてきて、逮捕する」
事件を主導したとみられる男。鳴海さんは、さらにこの上にも別の人物がいる可能性があると指摘します。
元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏
「40代の男の上にまだいて、詳しいことはわからないが、さらにその上にもいる可能性はないとは言えない。これから40代の男を逮捕して突き上げ捜査をすれば、少しは実態解明ができると思う」
警察は男の行方を追うとともに、事件の全容解明に向け捜査を進めています。