2024年4月、北海道旭川市の橋から当時17歳の女子高校生を川に落下させ、殺害した罪などに問われている旭川市の無職・内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判で4日、内田被告の被告人質問が行われています。
内田梨瑚被告(23)は公判で、女子高校生への監禁は認めたものの、殺人と不同意わいせつ致死については否認しています。一方で、検察側は、橋の上での発言や暴行など、一連の行為そのものが殺人にあたると主張しています。
犯した罪と向き合い、反省する日々
4日の公判は、冒頭で内田被告が1月に書いた女子高校生の家族への謝罪文が提出され「監禁し、暴力を加え、脅し、裸にしてしまうつらく苦しい思いをさせてしまいました。犯した罪と向き合い、反省する日々です。Aさんをなくしてしまい本当に申し訳ありませんでした」などと、内田被告の弁護人が読み上げました。
そのあと、被告人質問に入り、主に心情に関する問いに内田被告が答えています。
「これからの人生を奪ってしまい申し訳ございません」
内田被告は、弁護側からの質問に、逮捕後の取り調べの間は、女子高校生の事を考えられなかったとしたうえで「拘置所に移り、一人の時間を過ごすうちに、Aさん(=女子高校生)を亡くしてしまった責任と向き合うようになって、それからは月日が経つごとに、Aさんへの思いが高まって、心からの反省と謝罪の日々を送ってきました」と、時折、声を詰まらせながら話しました。
さらに、「私の身勝手で非常識な言動をしてしまって、Aさんを傷つけ、苦しませ、これからの人生を奪ってしまい、申し訳ございません。これからも自分の罪と向きあって、まずは自分にできる償いを見つけて受刑生活を真面目に務めます。申し訳ございませんでした」と、法廷で初めて被害者への謝罪の言葉を述べました。
「責任から逃げることなく、自分が思う償いを続ける」
また、罪の償いについて「自分と向き合い正していくこと、たとえ社会に戻れたとしても、Aさんを思う気持ちを忘れず思い続けること、私の身勝手な非常識な言動によってAさんの命を奪ってしまった責任と向き合って、私がAさんをなくしてしまったことで、今もこの先も、ずっと多くの方を悲しませ、苦しませてしまうという責任から逃げることなく、自分が思う償いを続けます」と述べました。
「落下させていません」
一方、検察側から謝罪文の中の監禁や暴力などの部分について問われると「直接的には落下させていませんが、私の言動によってAさんが亡くなったことに間違いないと思います」と、改めて殺人の実行行為について否認しました。
さらに検察側は、償いについて、女子高校生への殺人を認めたうえで受け止めようとは思わないか、との問いに「殺人という罪は判決を受けていないので私にはわかりません」と述べ、これまでの公判での意見は変えないと主張しました。
内田被告の被告人質問は、4日午後も行われ、女子高校生の関係者が質問する時間も設けられています。