防衛白書、「ショート動画」で初解説へ…中国念頭に「同盟・同志国との連携強化で抑止力向上」明記

2026年版の防衛白書の概要が判明した。軍事力を急速に増強する中国を念頭に、「同盟国・同志国との連携を強化し、抑止力・対処力を向上」することで、「地域の安定を確保」すると明記した。防衛省は内容を分かりやすく解説するため、短く編集された「ショート動画」や小冊子を初めて作成し、発信を強化する。
中国の軍事動向に関しては「わが国と国際社会の深刻な懸念事項で、最大の戦略的挑戦」とし、25年版の表現を踏襲した。日本近海での空母の活動や、台湾周辺での軍事演習の活発化に触れ「軍事力の質・量を広範かつ急速に強化」していると指摘した。北朝鮮については、ロシアとの軍事協力を通じて「軍事力が中長期的に増強されるおそれ」があると危機感を示した。
政府による安全保障3文書の年内改定を見据え、無人機や人工知能(AI)を活用した「新しい戦い方」を新しく記した。ロシアの侵略を受けるウクライナの戦場で「大量・安価」な無人機の投入や、AIによる意思決定の迅速化を受け、長期戦に備えて継戦能力を確保する重要性が浮き彫りになったと指摘した。
防衛産業基盤の強化に向けた取り組みも詳述した。4月の防衛装備移転3原則と運用指針の改定を踏まえ、同盟国・同志国の抑止力・対処力の強化に向け、「同じ装備品を保有し、相互に支援する環境を構築」する意義があると強調した。