静岡県富士市を地盤とした元衆議院議員の斉藤斗志二さん(81)が3月に発刊した自身の回顧録「齊藤家の縁結び」(非売品。A5判28ページ)で、JR東海道新幹線新富士駅の現在地への建設について、自身が耳にした「失敗例だ」という意見を紹介しており、率直な記述が話題を呼んでいる。
新幹線開業当初の富士市内に新幹線駅はなく、斉藤さんが議員になって2年後の1988年、地元が建設費用を負担する請願駅として建設された。在来線(東海道線)との接点は建設場所に選ばれず、最寄りの富士駅とは約1・7キロ離れた。
斉藤さんは回顧録の中で「私の政界進出前に決定された新駅ではあるが」としつつ、「東海道新幹線の県内6駅中、在来線との接続がないのは新富士駅だけ。不便極まりない」「市の発展はおぼつかない」などと断じている。
新富士―富士駅間の接続問題は、昨年12月の市長選でも争点となるなど、富士市政の懸案であり続けており、金指祐樹市長は「自動運転バスが最有力」とする。自動運転用の専用道建設案も浮上している。