無許可で為替取引を行う「地下銀行」を営むなどしたとして、警視庁が、東京都豊島区西池袋、専門学校生(26)ら中国籍の男2人を銀行法違反容疑で、新宿区上落合、無職の容疑者(27)を詐欺容疑で逮捕していたことが17日、捜査関係者への取材でわかった。逮捕は8~15日。
同庁は3人が同じグループで、在日中国人らから受け取った中国元を、特殊詐欺の被害金の日本円と交換し、マネーロンダリング(資金洗浄)をしていたとみている。
捜査関係者によると、専門学校生ら2人は昨年6~12月、中国籍の男子留学生に計約5万中国元(約120万円)を電子決済サービス「アリペイ」で送金させた代わりに、新宿区のマンション一室で5回にわたり計約120万円を手渡し、無許可で為替取引を行った疑い。無職の容疑者は昨年6月、沖縄県の80歳代女性に警察官を装い電話をかけ、現金500万円を詐取した疑い。
男子留学生は中国元を日本円と交換するため、中国のSNS「微信(ウィーチャット)」で専門学校生らの海外に住む知人と連絡を取り、アリペイの指定された口座に中国元を送金していた。その後、この知人の指示で新宿区内のマンションを訪れ、室内にいた専門学校生から日本円を受け取ったという。中国元計120万円分を交換した際の手数料は約2万円だった。
同庁は1月までに、特殊詐欺などを行ったとして中国人グループを摘発。その後の捜査で、このグループが専門学校生らの拠点とみられる新宿区や豊島区内のマンションに、2件の詐欺事件の被害金計約640万円を持ち込んでいたことが分かった。
新宿の拠点からは多額の現金が押収されており、同庁は3人が他のグループからも特殊詐欺の被害金を受け取り、資金洗浄を請け負っていたとみている。