冤罪事件で無罪が確定した不動産会社プレサンスコーポレーションの元社長が告発した当時の主任検事が不起訴となったことを受け、元社長が不服として刑事裁判を開くよう求めた請求について、大阪地裁は棄却しました。
プレサンスコーポレーションの元社長・山岸忍さん(63)は、学校法人の土地取引をめぐる巨額横領事件に関与したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが、2021年に無罪が確定しました。
山岸さんは2024年、他の検事の「山岸さんの逮捕は待った方がいい」という進言を無視して逮捕・起訴を強行したなどとして、当時の主任検事を特別公務員職権乱用などの疑いで大阪高検に刑事告発していました。
大阪高検は2025年12月、元主任検事を嫌疑なしで不起訴としました。
山岸さんはこれを不服として裁判にかけるよう求める「付審判請求」を行いましたが、大阪地裁は今月15日付で請求を棄却することを決定しました。理由については「請求は理由がない」としています。
決定を受けて山岸さんは「検察を不当に擁護するものであるうえ、客観的証拠にも反した誤った判断であり、到底受け入れられない」とコメント。
山岸さんの弁護団は「検察の主張を無批判に受け入れたものであり、著しく不当な決定である。今後開かれる田渕検事の公判の審理も踏まえたうえで不服申し立てをする予定である」としています。
大阪高検の畑中良彦次席検事は「付審判請求に対する裁判所の決定があったことは承知している。個別事件における裁判所の判断についてコメントは差し控える」とコメントしました。
事件をめぐっては、山岸さんの元部下の取り調べで、机をたたいたり、「検察なめんなよ」と脅したりした田渕大輔検事(54)が、同じく山岸さんの付審判請求によって刑事裁判にかけられることが決まっていて、7月10日に初公判が開かれます。