給食の米粉パンに相次ぎカビ混入、業者に製造中止を指導…奈良県の11市町が米飯切り替えなどで対応

奈良県広陵町の町立小で給食の米粉パンにカビが混入していた問題で、新たに斑鳩町の学校で同じ業者が製造・納入したパンに異物が混入していたことがわかった。学校給食用パン指定工場を指定している県学校給食会は16日、給食パンの製造を中止するように指導。同会によると、業者は県内11の市町にある小中学校などに1週間に約1万5000個を納入しており、関係する教育委員会は米飯に切り替えるなど対応を講じている。
同会は1日、広陵町教委からカビの混入に関する報告を受け、2日に業者を立ち入り調査。パン生地をこねる機械に、水を供給する配管内のカビが流れ出たとみられたことから、業者は配管を使わず、手作業で水をくみ入れる代替策を示した。
だが、16日に斑鳩町で検品中に異物の混入があったことがわかった。
これらの状況を受け、同会は業者に設備の入れ替えなどの実施と、安全性が十分に確保されるまでは給食パンを製造しないよう指導した。王寺町などでも5月26、27日にもカビの混入が2件わかっている。
三郷町教委では6月17日、当面は米飯に変更する旨を保護者に連絡。9月以降は別の業者を探すという。広陵町教委では6月18日、町立の5小学校で予定していたパンを米飯に変更した。
県学校給食会の辻本裕明事務局長は「委託している側にも責任はあり、申し訳ない。今考えれば、立ち入り調査の時点で徹底的に指示しておくことも選択肢だった。(異物混入が)二度とないように努めたい」と話している。