「金総書記は苦しみ理解できないのか」拉致問題で国連シンポ 米とタイの被害者家族も訴え

北朝鮮による拉致問題解決に向け、日本と米国、韓国各政府などが主催する国連シンポジウムが24日夜、オンラインの形で行われた。
拉致被害者の横田めぐみさん(61)=拉致当時(13)=の弟で家族会代表の拓也さん(57)は「めぐみは48年間家族から引き離され、めぐみ自身が苦しみ、日本で待つ母も苦しんでいる」と明かし、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記に対し「なぜこの苦しみを理解できないのか」と訴えた
田口八重子さん(70)=同(22)=の長男、飯塚耕一郎さん(49)は「解決に残された時間は長くない。北朝鮮にいる被害者と日本で待つ家族が、それぞれ健康なうちに再会できなければ真の解決ではない」と語った。
中国旅行中の2004年に拉致された疑いがある米国人、デービッド・スネドンさん=失踪当時(24)=の兄、ジェームズさんは「弟は人生にもっとも輝かしいときに拉致され、自由を奪われ、独裁権力への奉仕を強制された」と北朝鮮を批判。1978年にマカオで拉致されたタイ人のアノーチャー・パンチョイさん=拉致当時(23)=のおい、バンジョンさんは「(拉致判明から)21年がたち、希望も薄れている」と心情を吐露。「本当に北朝鮮にいるのかを知りたい。たとえ生きていなくても、確認することができれば納得できる」と語った。
北朝鮮による拉致の可能性を排除できない特定失踪者の秋田美輪さん(62)=失踪当時(21)=の姉、吉見美保さん(66)は「特定失踪者の中には両親が存命の人もいる。北朝鮮は被害者を帰してほしい」と呼び掛けた。