小説「赤頭巾ちゃん気をつけて」で知られる小説家の庄司薫(しょうじ・かおる、本名・福田章二=ふくだ・しょうじ)さんが4月5日に老衰のため死去した。88歳だった。2016年に死去した、妻でピアニストの中村紘子さんの公式サイトが27日、発表した。
「中村紘子の夫である作家・庄司薫は、令和8年4月5日午後3時28分、老衰のため、享年88歳にて永眠致しました」と発表。「ここに生前のご厚誼に深く感謝申し上げますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と記した。
葬儀・告別式は故人の遺志により、関係者のみで執り行ったという。「誠に勝手ながら、ご供花、ご供物、ご香典、ご弔電等のご厚志につきましては、固くご辞退申し上げます」と記した。
「故人は満開の桜に見守られながら、穏やかにその生涯を閉じました」と報告。「また、自分を想ってくださるすべての方々へ等しくお知らせを届けたいとの故人の遺志を尊重し、本件につきましては弊所公式サイトのみでお知らせしております」とした。
「故人が遺した著作や言葉は、これからも多くの方々の心の中で生き続けるものと信じております。“これからは本の中でお会いしましょう。”」と呼びかけ、「これまで庄司薫及びその妻である中村紘子を応援してくださった皆様、お世話になりました関係者の皆様には、心より御礼申し上げます」と結んだ。
庄司さんは1937年生まれ、東京都出身。日比谷高を経て、東大卒。1958年に「喪失」で中央公論新人賞受賞。69年に「赤頭巾ちゃん気をつけて」で芥川賞受賞。著書に「白鳥の歌なんか聞えない」「さよなら快傑黒頭巾」「ぼくの大好きな青髭」「ぼくが猫語を話せるわけ」などがある。