大阪市は30日、天王寺区内の市立小学校で、腸管出血性大腸菌「O(オー)157」による集団感染が発生したと発表しました。
大阪市によりますと、今月15日、浪速区内の医療機関から、この小学校に通う児童1人の感染届が提出されました。その後の調査で、同じクラスに複数の体調不良者が確認され、受診の呼びかけや健康観察を実施しました。23日には新たに2人の感染が判明し、接触者の検便を行った結果、28日までにあわせて12人の感染が確認されたということです。
感染した12人はいずれも10代で、このうち10人は腹痛や下痢、血便、発熱などの症状があり、2人は無症状でした。いずれも軽症で、重症者や入院している人はいないということです。患者らの共通の食事は学校給食だけでしたが、市は発症状況などから給食が感染源である可能性は低いとしています。
大阪市は感染した児童や接触者への健康観察や検便を続けるとともに、学校に対して手洗いや消毒の徹底など感染拡大防止策を継続するとしています。
■O157の感染経路と予防
腸管出血性大腸菌「O157」は、汚染された食品や感染者の便などを介して感染し、腹痛や下痢、血便などを引き起こします。重症化すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を発症することもあります。
大阪市は、食事の前やトイレの後の手洗いを徹底することや、調理器具の消毒、食品の十分な加熱など基本的な感染対策を呼びかけています。