和歌山市内の自宅で当時2歳の長女を虐待し、治療を受けさせず死亡させた罪に問われた夫婦の裁判で、8日、論告があり、検察は2人について、ともに拘禁刑9年を求刑しました。 起訴状などによりますと、父親の平晴流被告(26)と母親の菜々美被告(26)の2人は、2024年の秋ごろから長女・流菜ちゃんに暴力をふるうなどして虐待を加え、医療措置を受けさせるなどの生存に必要な保護を与えず、去年7月、外傷性ショックで死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。 初公判で2人は、「間違いありません」と起訴内容をいずれも認めています。 また、裁判の中で2人はストレスのはけ口として流菜ちゃんに暴力をふるっていたほか、流菜ちゃんは食事量を減らされ、死亡時は2歳児の平均体重の半分程度のおよそ6キロだったことが明らかになっています。 8日は論告・弁論があり、検察側は「生前の被害者は無邪気に笑うかわいらしい子どもでまだ2歳と幼い。人生が始まったばかりなのに、様々な可能性に満ちた未来をたたれた」と指摘。 「被告両名は被害者の保護が不十分であることを認識するなどしていて、意思決定は強い非難に値する」「また犯行後も虐待を隠そうとするなど証拠隠滅をしている」などとして、拘禁刑9年を求刑しました。 一方の弁護側は、2人は反省の弁を述べているなどとして、刑の減軽を求めました。最終意見陳述で菜々美被告は、「母親でありながら身体だけでなく、心を深く傷つけた。 どんな判決でも受け入れます」などと述べ、晴流被告は「一生供養していくことをこの場で誓います」と述べました。 判決は15日に言い渡される予定です。