【買われる日本】上海在住の中国人が土地購入!定住者たった1人の“瀬戸内のハワイ” 「外国人による土地取得」で揺れる日本の現状【ガチの門】

京都有数の観光地・嵐山。渡月橋から徒歩圏内にある嵯峨エリアの住宅街では、一部の土地を外国人が買っているといいます。中には、約1000坪・推定6億円という土地も。地域住民や不動産登記によると、所有者は中国人だということです。
さらに、“瀬戸内のハワイ”と呼ばれる瀬戸内海に浮かぶ「笠佐島」の土地を、中国人男性が「買った」といいます。この状況下で、島で暮らしているただ1人の定住者の胸の内とは…外国人による土地取得で揺れる日本の現状を取材しました。
(MBSテレビ「ガチの門」2026年1月28日の放送内容を記事化しています)
日本のマンションは外国人にとって「攻めではなく守りの投資」
去年12月、台湾の女性が東京都内の中古マンションを内見に訪れました。
(台湾の女性)「円安の影響もあって、今回物件を見に来ました。自分で使わないときには、立地のいい物件なら賃貸に出せるのでいいですよね」
去年1月から11月までに東京23区で販売された新築マンションの平均価格は約1億3000万円。日本人からは「高すぎて手が出せない」という声も多く上がっていますが…
「台湾の方には日本円で7000万円くらいの感覚」
主に台湾の人に向けてこれまで300件以上の不動産を仲介してきた林佳慶さん(37)は次のように話します。
「円安なので台湾の方には1億円という感覚ではなくて、日本円で7000万円くらいの感覚でいると思う」

「攻めの投資ではなくて、守りの投資。安全な銀行が日本にあるような、銀行に(資産を)置くような感覚」
都心だけではなく京都の観光地にも「一帯を中国系の不動産会社が…」
人気を博しているのは、都心のマンションだけではありません。「竹林の小径」で知られる京都有数の観光地「嵐山」の周辺では…
(嵐山の住民)

「この後ろ側ずっと向こうのお寺の方まで。一帯を中国系の不動産会社が…」

「こことそことこの家のもうひとつ向こうと、全部中国人の(所有になっている)」
嵯峨エリアの住宅街で、外国人が多数の土地を買っているといいます。日本では外国人の土地取引は原則禁止されていませんが…
(嵐山の住民)「受け入れ難いですし、海外の人の土地になっちゃうので、そこも悔しいかなと思いますね」
外国人の手に渡ったとみられる土地を訪ねてみると…
住民から教えてもらった土地を訪ねてみると。
(記者リポート)「かなりの大豪邸が建っています。玄関がここから全然見えない」
歩くこと1分、ようやく玄関に。約1000坪の土地、推定6億円です。住民や不動産登記によると所有者は中国人。一体どんな人物なのでしょうか。
(記者)「いらっしゃいません」
まったく反応がありません。周辺には他にも外国人の手に渡ったとみられる土地が数多くありました。10軒以上を訪ねてみましたが、誰一人として家の主と会うことはできませんでした。
中には、こんなケースも…
(嵐山の住民)「丁寧に一文字一文字、しっかり日本語で書いていて」
2年前、斜め向かいの土地を購入した中国の女性が、「引っ越しのあいさつ」にやってきたといいます。しかし、そのあいさつ以降は…
(嵐山の住民)「いやーほとんど見かけないです。あんまり生活感がないので、全く分からない。分からないのが不安ではあったりしますけどね」
嵐山の土地を購入してもそのほとんどが定住せず、別荘などとして利用しているとみられます。
外国人に買われてしまうくらいなら…土地を所有するうなぎ店店主
こうした状況に抗おうとしている人もいます。
嵐山の地で、50年以上うなぎ店を営む牧野順二さん(75)です。
6年前、「竹林の小径」のそばにある170坪の土地を、外国人に「買われてしまうくらいなら」との思いで購入しました。
(牧野順二さん)「170坪ほどあありますが周りに中国の方が土地を持っておられて、ここも買われそうなので買ったということなんですけど」
土地を取得した後、牧野さんのもとには外国人から「土地を売ってほしい」という相談が、絶えず寄せられています。
(牧野順二さん)「普通に売る値段の倍以上。でも自分は売らない。本当は日本人に売りたいと思っても、結局、何倍かの値段で言われてしまうと、どうしても必要にかられて売ってしまう。なかなか個人で止めるのは難しい」
牧野さんは日本人の買い手が現れるまでこの土地を所有し続けるつもりです。
(牧野順二さん)「国でちゃんとした政策を打ち立ててもらって、日本のいろいろないいところを守ってほしい。公平な法律を作っていただきたい」
中国人が土地を購入した“瀬戸内のハワイ”
土地の購入は、こんなところにも及んでいます。瀬戸内海に浮かぶ「笠佐島」です。美しい海と自然に囲まれ“瀬戸内のハワイ”とも称されるこの島の土地を、中国・上海の男性が「買った」といいます。
船で島に到着すると、黒い柴犬が取材班を出迎えてくれました。おそらく島で唯一の犬。縄張り意識は強そうです。先導されながら、島の奥へ進んでいくと、上海在住の中国人が土地を購入した瀬戸内海の「笠佐島」。
港で遭遇した柴犬に先導されながら島の奥へと進んでいくと、親族が島に所有している畑を見にたまたま訪れていた男性がいました。住民ではなく柴犬の飼い主でもないといいます。
(男性)「ここずっと行ったら中国人が買うちょるのよ」

(記者)「こっちですか?」
その土地を目指して、山の中を歩くこと30分あまり。途中であの柴犬とは、はぐれてしまいました。
(記者リポート)「一帯だけ木が切られて更地になっています。さらに電気を引こうとしているのか、電柱が立てられている様子もこちらから見ることができます」
これが、その中国の人が買った土地です。不動産登記などによりますと面積は約3700平方メートルで、目の前には鮮やかなオーシャンブルー。
中国人に島を買われ…住人の思いは?
実は、笠佐島にはたった1人だけ定住者がいます(※取材当時)。以前、島で民宿を経営していた高齢の男性。土地が購入されたことについてどう思っているのか。
自宅を訪ねました。家の中には“あの柴犬”がいました。
島唯一の定住者・河村幹雄さん(77歳)です。お昼寝中にもかかわらず、快く取材を受けてくれました。
(記者)「犬は河村さんが飼っているんですか?」

(河村幹雄さん)「うん」

(記者)「何ていうお名前?」

(河村幹雄さん)「『バダ』。『バダ』というのは朝鮮語。海っていう意味」
島出身で釣り好きの河村さん、仕事のため一度島を離れましたが、数十年前にUターンをしました。土地を購入した人物に会ったことがあるといいます。
(河村幹雄さん)「何回も会ってるよ。来るからここに」

(記者)「どんな方でした?」

(河村幹雄さん)「気さくよね、やっぱり。久しぶりに会ったら『おー元気かいなー』ぐらいは挨拶する」
どうやら好印象を抱いているようです。
「なぜ島を購入した?」上海にある自宅を訪ねると…
気さくだという中国人は、なぜ島の土地を買ったのか。中国・上海にある自宅を訪ねると…
(記者)「なぜ島を購入した?」

(住民)「申し訳ありません」
取材には応じませんでした。
「“中国人の島”になった。怖い」
再び、笠佐島。定住はしていないものの、島に家を持つ日本人は不安を口にします。
(島に実家があり整備のために訪問)「やっぱり外国の方はまたちょっと違いますからね、考え方が」
38年前から島に別荘を所有しているという夫婦も…
(島に別荘を所有)「“中国人の島”になったよ、なんか知らん、怖い」
土地を売却した、不動産業者は…
(記者)「土地を売った経緯について少しだけ…」

(土地を売却した不動産業者)「活性化が目的だから、島の。夢を描くためにやっているんですから」
商売目的はなく高齢化が進んで人が減っていく島を活性化させようと土地を売却したといいます。
実は、半径約50kmに自衛隊の基地や原発施設もある笠佐島。安全保障上の問題を指摘する声も上がっています。
(2026年1月28日放送 MBSテレビ「今田・橋下とニュースショー ガチの門!!~ニッポン、このままで大丈夫なのかSP~」より)