岐阜県可茂地区(可児市、美濃加茂市など)で今月7日、匿名・流動型犯罪グループ(匿流(トクリュウ))の犯行とみられる連続5件の空き巣事件があり、被害者の女性が17日、岐阜県警加茂署で報道陣の取材に応じた。女性は、自宅の防犯カメラ映像を公開するとともに、被害の実態や、感じた恐怖心、防犯の重要性などについて語った。
県警捜査3課と加茂署などが、住民の身近で起きている匿流とみられる犯罪の実態を知らせ、防犯意識を高めてもらおうと、被害者の協力を得て取材の機会を設けた。
事件は可茂地区郊外の住宅街で7日の昼間に発生。被害に遭った住宅はいずれも一軒家だった。女性宅はそのうちの1軒で、防犯カメラには、男3人がインターホンを押して留守を確認してから、工具で玄関ドアを壊して侵入し、金目のものを持ち出して1分弱で逃げ去る様子などが映っていた。3人は帽子や手袋、マスクなどを着用、周囲に溶け込むような農作業風の服装だった。
女性はこの日、午前8時半から仕事で出かけていて、午前11時40分頃、自宅の警備システムからスマートフォンに異常を知らせる通知が届いた。15分ほどで自宅に戻ると、木造2階建ての室内は1、2階とも荒らされていたという。
女性は「クローゼットやありとあらゆる引き出しが開けられていた。もしかすると、犯人はどこに何があるのかを知っていたのかもしれない。日頃から生活の様子を見られていたのかもと恐怖を感じた。鉢合わせしなかったのは運が良かった」と話した。
可茂地区ではこの日、5件の空き巣事件のほかに、付近の一軒家でインターホンを鳴らすといった前兆とみられる事案が2件確認されていた。
加茂署生活安全課の林友規捜査係長は「夏休みで、自宅を空ける機会も多くなる。郵便受けに手紙などをためない、宅配便の置き配はやめるなどして、不在を悟られないようにすることが大切。訪問者の身元はしっかりと確認して、地域の防犯情報に注意を払ってほしい」と呼びかけた。