東野圭吾さん死去、68歳…「容疑者Xの献身」など洗練されたミステリーでベストセラー量産

「容疑者Xの献身」「新参者」など論理的で洗練されたミステリーを手がけ、ベストセラーを量産した作家の東野圭吾(ひがしの・けいご)さんが23日、大腸がんで死去した。68歳だった。葬儀は家族葬で行った。
大阪市出身。大阪府立大(現・大阪公立大)卒業後はエンジニアとして働き、1985年に「放課後」で江戸川乱歩賞を受けてデビューした。「秘密」「白夜行」などの話題作を発表し、人気作家となった。
2006年に「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞した。同作を含む物理学者を主人公とした「ガリレオ」シリーズや、刑事・加賀恭一郎が活躍する「新参者」を始め、多くの作品が映像化され、メディアミックスによるベストセラーを生んだ。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で中央公論文芸賞、「夢幻花」で柴田錬三郎賞、「祈りの幕が下りる時」で吉川英治文学賞を受賞した。国内での累計発行部数は約1億900万部にのぼる。23年に紫綬褒章と菊池寛賞、25年には日本ミステリー文学大賞を受けた。
09年から13年まで日本推理作家協会の理事長を務めるなど、ミステリーの振興にも尽力した。作品は中国や韓国などでも翻訳されたほか、英米の主要ミステリー文学賞にノミネートされるなど、海外でも高い評価を受け、41の国と地域で出版されている。