福岡市の県営西公園に、3億4000万円をかけた新たな展望台が整備されました。地元からは、バリアフリーへの対応が不十分な現状に不満の声が上がっています。
■井ノ上新弥フィールドキャスター
「ありました。西公園に新しくできた展望台へと続く階段です。」
福岡市の県営西公園に7月19日、新たな展望台が完成しました。
高さおよそ30メートルで、展望台にたどり着くまでに194段の階段が立ちはだかります。
■井ノ上フィールドキャスター
「着きました。すごい眺め!博多湾が一望できます。」
階段を上りきると、展望台からは博多湾や脊振山などを見渡す360度の景色を楽しむことができます。
■訪れた人
「こんなに景色がいいとは思いませんでした。」
「すごく素敵です。できるのを心待ちにしていました。」
福岡県が総額およそ3億4000万円をかけて整備しました。「にぎわいのある魅力的な公園」がコンセプトですが、地元では完成を手放しで喜べない理由があるといいます。
福岡県の服部知事も出席した記念式典では。
■当仁校区自治協議会・高橋績 会長
「この展望台におきましては、幾度も説明会の中で再三にわたり、障害者・高齢者、いわゆる弱者への対応を要望してまいりましたが。」
挨拶予定のなかった地元の代表者が突然、「展望施設のバリアフリー化」を求める声を上げました。
実は、公園の再整備計画が始まった3年ほど前から、地元自治会は、エレベーターの設置など、誰もが訪れることができる施設づくりを要望していました。
■西公園3区自治会・村川茂 会長
「全然聞き入れてもらえないで完成したと。非常に悔しい思いというか、素直に喜べない。」
西公園が隣接する4つの自治会がバリアフリー化を要望する中、福岡県は。
■福岡県 公園街路課・幸後清二郎さん
「県としても、エレベーターができないか検討してきました。バリアフリーの整備をする中で、木の伐採が必要になります。西公園が風致地区で、伐採等に制限があるので、エレベーター導入を見送ったのが現状です。」
そこで、福岡県が用意したのがこちらです。
■幸後さん
「昇降機です。」
前日までに予約があれば昇降機で対応しますが、この機械は1台のみです。利用には、公園の管理者がサポートするとしています。
実際に上ってみました。
■井ノ上フィールドキャスター
「結構、衝撃がありますね。」
エレベーターであれば20秒程度で上がることができますが、昇降機だと9分18秒もかかる結果になりました。
■井ノ上フィールドキャスター
「想像以上に揺れて、この暑さで9分18秒よりも長く感じました。」
■福岡県 公園街路課・幸後清二郎さん
「衝撃はありますが、この景色を見ていただくということで、ご了承ください。」
■西公園3区自治会・村川茂会長
「県の対応は、こんなものしか考えていないのかなと。建設中のものとは(眺望が)2~3倍違う。(バリアフリーは)地元の希望だったのですが。みんなに申し訳ないと。」
福岡県は現在、エレベーターを備えた新たな展望施設を園内に建設中ですが、地元住民は「新しい施設に比べ眺望が全く違う」として、今後も県に改善を求めたいとしています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2026年7月23日午後5時すぎ放送