大阪府警は28日、70代の女性が警察官をかたる特殊詐欺で約4億4300万円の被害にあったと発表しました。警察官をかたる特殊詐欺の被害額としては、府内では過去最悪だということです。
大阪府警によりますと、被害にあったのは府内に住む70代の無職の女性で、今年1月以降、警視庁の警察官や郵便局の局員を名乗る人物らから電話があり、「あなたの荷物を調べたらキャッシュカードが出てきた」、「捜査中の人物があなたに不正な金を渡したと言っているので口座を調べる必要がある」などと言われました。
女性は指示された通りに、暗号資産の口座に資金を送金したほか、「あなたの家に家宅捜索が入るので、その前に現金を回収する必要がある」と言われて、玄関前に現金が入ったリュックサックを置くなどして、総額約4億4300万円をだまし取られたということです。
7月になって、不審に感じた女性が弁護士に相談して、事件が発覚しました。犯人らは女性に対し、銀行には「終活のための資産整理」と答えるよう指示していて、警察は事件の発覚を免れるための隠ぺい工作だったとみています。
今年に入って5月末までの大阪府内の特殊詐欺の被害総額は、約144億円と、前の年の同じ時期に比べて約59億円増加していて、大阪府警は注意を呼びかけています。