イオンモール熊本の捜索終了、新たな被災者いないと判断…県は避難所の環境改善や生活再建に注力へ

熊本県で最大震度7を観測した地震で、県災害対策本部は1日、地震後に爆発が起きて7人が犠牲となった商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)の捜索・救助活動を終えたと発表した。県は県内の大規模なこれらの活動は終了したとし、避難生活の改善や猛暑対策などを進め、被災者の健康維持、生活再建を目指す。住宅被害は前日(1526棟)から倍以上に増え、3649棟に上った。
県によると、イオンモール熊本では1日正午、捜索・救助活動を終了。警察や自衛隊、消防が複数にわたって確認し、新たな救助者はいないと判断した。災害対策本部会議後、木村敬知事は記者団に「大規模な救助活動が終了し、一つの区切りを迎えた」と述べた。
災害対策本部の発表では、死者は前日と変わらず、36人(災害との関連調査中の2人を含む)。住宅被害の増加は、熊本市などで被害が判明した。震度6強を観測した八代市などでは調査が進んでおらず、更に増える見込み。避難所には9045人が身を寄せている。
会議では災害ごみについて、仮置き場の設置を予定していた12市町村の全てで3日までに受け入れが始まることが報告された。このほか、震度6強を観測した益城町(ましきまち)では1日、県内で初めてボランティアの受け入れを始めた。
35度以上の猛暑日を記録するなど厳しい暑さが続く被災地では、熱中症やその疑いで搬送される人が相次いでいる。3日には40度以上の酷暑日も予想され、被災者の健康リスクが高まっている。
震度6強以上を観測した自治体を管轄する4消防への読売新聞の取材では、地震発生の7月28日から8月1日までの5日間で少なくとも計80人を搬送した。自宅の片付けや車中泊をしている際に体調を崩す事例が目立つ。八代市と震度7を観測した氷川町は救助対応などで集計できていない日があり、実際の搬送人数は更に多いとみられる。
氷川町で自宅が倒壊した会社員(33)は、母親(67)と敷地内でテントを張り避難している。「猛烈な暑さの中で片付けをし、心身に疲れがたまっている。体調が心配だ」と話す。宇城市の避難所で健康観察を行った泉川病院(長崎県)の泉川卓也院長は、熱中症疑いの被災者約40人に処置を行った。「いつも以上に水分摂取を徹底してほしい」と呼びかけた。
熊本県は避難所のスポットクーラーの配備などを進めている。国土交通省は1日、ホテルなど73の宿泊施設を確保したと明らかにした。2200人規模を収容できるという。