熊本地震から1週間 なお続く断水、猛暑 7500人が避難生活

最大震度7を観測した熊本地震は4日、発生から1週間となった。同じく震度7を観測した2016年の地震から10年、再び猛烈な揺れに襲われた熊本県。依然として約7500人が避難生活を続けているが、7月28日の地震発生以降も猛暑が続き、被災者を苦しめている。余震も続いており、気象庁は、今後1週間程度は、最大震度5強以上の地震が「1カ月に1回程度」の確率で起きる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
今回の地震では、同県嘉島町のイオンモール熊本の爆発事故(7人死亡)のような想定外の被害も発生した。4日、現場前には花が供えられ、亡くなった人を悼んで手を合わせる人の姿があった。
熊本市では3日の最高気温が40・3度に達し、県内初の酷暑日を記録した。4日も午後2時の時点で熊本市で36・8度を観測した。震度6強以上を観測した市町を管轄する4消防本部管内では、7月28日から3日の間に、熱中症による救急搬送が熊本市89件、八代79件、宇城38件、上益城9件の計215件に上った。
「あとは水道さえ…」
熊本県の集計によると、4日午後6時の時点で、人的被害は161人、災害関連死の疑いなどを含めた死者は38人に上る。住宅被害は判明した分だけで1万3690棟で、699棟が全壊した。同県氷川町の自宅が全壊したトラック運転手の男性(64)は「何から手を付けたらいいのか、わからない」と嘆息した。
避難所は県内140カ所に開設され、7538人が避難している。母親と小学生、幼稚園児の息子2人と同県宇城市内の避難所に身を寄せる女性(29)は、幼い子を連れて過ごす避難所生活は困難が多いと感じているといい、「電気も回復して、あとは水道さえ復旧してくれれば家に帰れる。一日でも早く日常の生活に戻れたら」と語った。
水は深刻な問題で、宇城市など4市町約4万4380戸で断水が続く。金子恭之国土交通相は4日、「応急復旧は急ピッチで進んでいる」とした上で「8月末を目途に断水の解消を図りたい」と述べた。
交通網の寸断も続いている。九州新幹線は熊本―鹿児島中央間は運休。九州自動車道は松橋インターチェンジ(IC)―えびのIC間上下線の一般車両の通行止めが続いているが、8月後半には通行可能となる見込みという。【黒澤敬太郎、木下翔太郎、金将来】