琉球大学理学部や海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの研究グループは6日、南大東島沖の深海でアンコウの仲間で国内未記録のアカグツ科魚類を初めて発見、採集したと発表した。和名には「シマグツ」を提唱。成果は動物分類学の学術誌「Species Diversity」に掲載された。
昨年7月、南大東島北沖の海底で1個体を採集した。体長約10センチ、体色は薄い赤色で、体表のうろこの先端が三、四つに分かれていてとげがある。
アカグツ科魚類はこれまで、ハワイ諸島周辺にしか生息しない固有種と考えられていた。ハワイなどの海洋島と共通の種が大東諸島周辺で確認されたことは、両海域の深海に生息する魚類相のつながりや、その成り立ちを解き明かす上で重要な知見となるという。
琉球大の佐藤真央産学官連携研究員は「沖縄近海には未発見な深海魚がまだまだたくさん生息している。調べることで、深海に広がる豊かな生態系を守ることにもつながる」と話した。(社会部・塩入雄一郎)