石垣崩落などの影響で休園が続いていた国特別史跡・熊本城が13日、地震発生以来初めて開園した。青空の下、朝から約200人が行列をつくり「いざ開門」というかけ声とともに、次々と城内に入って行った。熊本市が11日までの調査で安全性を確認していた。
地震から2週間余り、午前9時の開園を前に、戦国武将に扮して観光をPRする「熊本城おもてなし武将隊」が「公開再開、いざ開門」と声を上げた。来園者らと、地震の犠牲者に黙とうをささげる場面もあった。
見学ルートからも崩落した石垣が見える。夏休みの家族旅行で訪れた東京都世田谷区の会社員徳永誠人さん(47)は、この日から見学が再開されると知り、駆け付けた。「石垣が崩れた様子が生々しく、改めて大きな地震だったことを実感した」と話した。
熊本城は2016年の熊本地震で、国指定重要文化財のやぐら2棟が倒壊するなど甚大な被害に遭い、52年度の復旧完了を目指して作業が進められていた。
市によると、先月28日の地震で石垣が40カ所で崩れるなどしたほか、天守閣の床に段差が生じた。