東武日光線の新鹿沼駅で、作業員4人が特急にはねられ死亡した事故。警察は21日、特別捜査班を設置し、業務上過失致死の疑いで捜査を進めています。
【画像】「見張員はベテラン」関係者証言 “業務上過失致死”の疑いで捜査へ 4人死亡
事故当日、現場に見張員を派遣した警備会社の関係者が取材に応じました。
見張員になるには、鉄道会社が実施する講習を受けて、試験に合格する必要があるそうです。
見張員の会社関係者
「今回、見張員をしていたのは、10年ほどのベテランで、これまで問題はありませんでした。見張員は、きのうも、きょうも、ずっと警察に事情を聴かれているので、全く話せていません」
作業員4人をはねた特急列車『 スペーシアX』。東武鉄道の車両基地に入庫しています。
運輸安全委員会の調査官は、接触箇所なども調べているようです。
運輸安全委員会 横飛雅俊調査官
「(Q.痕跡は見つかったか)確認できたものはいくつかあるが、個別のものについて、コメントは差し控えたい。午前中は、運転士と車掌の2人から当時の状況を聞いた。どこがポイントになるのかは、今後の分析による」
当時、スペーシアXは、新鹿沼駅に停車するため、時速52キロで進入。運転士は、作業員らに気づき、非常停止措置をとりましたが、間に合いませんでした。
亡くなった4人がいたあたりは、ホームの下に逃げ込める構造にはなっていませんでした。
そもそもの問題は、作業員に列車の接近が伝わっていなかった可能性があることです。
東武鉄道によりますと、現場の315メートル手前に中継見張員を、80メートル手前に列車見張員を配置していました。ところが、見張員同士は「意思疎通できる状況ではなかった」といいます。さらに、列車見張員は、作業員らの待避が完了した合図を出していたとの証言もあります。
東武鉄道施設部 佐藤晃一部長(20日)
「(Q.合図は待避を確認したうえで出す)そうです。(Q.待避ができたと列車見張員は認識か)運転士の証言の通り、列車接近了解合図を出したとなると、おっしゃる通り」
東武鉄道運輸部 亀山昇司部長(20日)
「何をもって合図を出したかは、現時点では把握してないところがある」
栃木県警は、21日までに見張員を含む現場にいた全員から事情を聴いたそうです。