高市首相(自民党総裁)は9月中下旬に内閣改造・自民党役員人事を行う方向で調整に入った。内閣の要となる木原官房長官は続投が有力となっている。閣外協力を続けている日本維新の会からも入閣させる方針だ。自民党役員人事では、鈴木幹事長を再任するかどうかが焦点となる。
複数の政府・与党関係者が明らかにした。党役員任期の満了に合わせたもので、昨年10月に就任した首相にとり、初の内閣改造となる。首相は9月下旬に国連総会出席のため米国を訪問予定だ。外遊前に新体制を発足させることを目指すが、臨時国会の召集日などの政治日程を見極め、時期は最終判断する。
木原氏は首相の最側近として、インテリジェンス(情報収集、分析)機能強化など首相が重視する政策遂行を中心で支える。国会運営などに関する党側との調整役を担い、維新とも太いパイプを持つ。政府・与党内では「政権運営に不可欠な存在で代わりはいない」(首相周辺)との見方が共有されている。
維新の閣僚ポストについては、維新側の意向も踏まえ判断する。昨年の自民総裁選で争った林総務相や小泉防衛相、茂木外相、自民の小林政調会長を引き続き起用するかも注目される。
自民の麻生副総裁の義弟である鈴木氏に関しては、総裁選で首相を支持した麻生氏の意向で幹事長に起用した経緯がある。首相は、麻生氏との関係も考慮し、鈴木氏を続投させるかどうか判断するとみられる。
人事に関連し、自民党は20日、党所属衆院議員に政府や党、国会での希望ポストを尋ねるアンケートを出し、25日を期限に回答するよう求めた。9月中旬には党税制調査会での検討を経て、消費税減税方針を盛り込んだ税制改正大綱を閣議決定する見通しだ。首相は、その後に人事に踏み切る段取りを想定している。