「十和田湖の恥」7億円かけ撤去 人気観光地の遊覧船ついに行政代執行

有名観光地に10年以上放置されている遊覧船の撤去作業が26日に始まりました。撤去の費用は7億円にも上るとされています。一体誰が負担するのでしょうか。
【画像】10年超不法に放置 サビている船
人気観光地で行政代執行
青森県上北県土整備事務所
澤里秀典所長

「本日、令和8年8月26日午後1時30分をもって、撤去作業に着手します」
湖に10年以上放置されてきた遊覧船を撤去するため、青森県が26日、行政代執行に踏み切りました。
澤里所長

「所有者により自主的に撤去されなかったことは非常に残念。撤去に向けて大きく前進」
深い森の中に浮かぶ、雄大な湖、十和田湖。そこに浮かぶ古びた遊覧船は、明らかに異様な光景を作り出していました。
青森出身の人

「言われて来たら汚い。さびているし…。ほったらかしておいたんだな。十和田湖の恥。きれいにリンゴの絵まで描いてあるのに…」
不法に放置されているのは、4隻です。いずれも全長30メートルあります。
年月を感じるサビ。4隻のうち1隻は転覆しています。
これは「第3十和田丸」。その転覆する前の姿です。今は横倒しになっています。
県によると去年、降り積もった雪の重みや強風で倒れたといいます。
なぜ放置?
なぜ、放置されることになったのでしょうか。
これは2012年の様子です。寒い時期には、湖は結氷してしまいます。
当時船を所有
十和田湖観光汽船の社長

「約500名ぐらいキャンセルに」(2012年)
この翌年には、運営していた十和田湖観光汽船が破産。その後、元従業員が立ち上げた組合が船を取得し、運航を再開しました。しかし、桟橋の使用料を滞納し、2015年には4隻が不法係留となりました。
県は長年、船を撤去するように行政指導してきましたが、遊覧船の所有者は「動かせないし、撤去の費用もない」と応じていませんでした。
そして26日、行政代執行の日を迎えました。
費用7億円超も 誰が負担?
青森県 宮下宗一郎知事

「2カ年分でいくと総事業費はおそらく7億円強」
国立公園のため環境省の補助もありますが、撤去にかかる事業費は7億円以上だといいます。
地元住民(80代)

「7億円も使って船を撤去するには、金額が大きすぎるんじゃない」
船を解体するためには周辺の水を抜く必要があるため、費用がかさむといいます。
十和田市 櫻田百合子市長

「今回の放置遊覧船の撤去が進むことによって、地域を含めたにぎわいの創出、景観の整備がいっそう前へ進められると期待している」
(2026年8月26日放送分より)