ノーベル文学賞の発表に合わせてスクリーンを設置した東京の紀伊国屋書店新宿本店では、数十人が発表のライブ中継を見守った。しかし、日本人作家の受賞は今年もかなわず、村上春樹氏のファンからはため息がもれた。
午後8時、固唾(かたず)をのんで画面を見つめていた人々は、欧州の2氏が受賞したと発表されると、ため息をついたり、悔しそうな表情を浮かべたりと残念がった。15年にわたり村上氏のファンという東京都台東区の会社員、増井孝充さん(51)は「取れると思っていたのでかなりショック。来年の東京五輪の後に、受賞するというドラマチックな展開につながってほしい。これからも応援し続けます」と語った。
発表直後には早速、特設コーナーに受賞した2氏の作品が並べられた。千葉県の会社員、松本慶太さん(25)は「ノーマークの人だったので驚いた。村上さんが取れるかなと思っていたのでショックもあるが、海外の作品に触れるきっかけになるので、ありがたい。(受賞者の)本を買って帰ろうと思います」と話していた。【竹内麻子】