「目が覚めると周囲が水に…」 福井で大雨、住民ら肩落とす

前線と湿った空気の影響で福井県を中心に大雨が降り、気象庁は30日早朝、福井市、福井県大野市、勝山市の3市にレベル5大雨特別警報を発表した。
気象庁によると、30日の最大の24時間降水量は福井市美山が318ミリ、勝山市勝山が350・5ミリ、大野市大野が281ミリ。坂井市春江でも314ミリを記録し、いずれも観測史上最多となった。
福井市下森田新町では、九頭竜川のそばを流れる芳野川からあふれた水で周辺道路や住宅街が冠水。県がポンプで九頭竜川に排水する作業を続けた。
近くに住む男性(52)は、付近の道路でタイヤが完全に水没した車に目をやりながら、「ここまで街が水につかったのは見たことがない。水がはける気配も全くない」と肩を落とした。
坂井市丸岡町では、一帯が茶色に濁った水で浸水した。近くの男性(79)は「用水路からあふれた。60年近く、この辺りに住んでいるが、初めての経験だ。住民は高齢者が多く、これからの片付けが大変」と話した。
50代の男性会社員も「午前7時ぐらいに目が覚めると、周囲が水につかっていた。付近では停電した家もある」と語った。【萱原健一、中尾卓英】