「聖闘士星矢」作者が約47億円の横領被害訴え会見 作者・車田正美氏「漫画家として潰れていたかも」

「聖闘士星矢」で知られる世界的な漫画家の車田正美氏が、元スタッフの男性から巨額の資金を横領されていたとして2日、損害賠償を求め提訴し会見を開いた。被害の発覚は約2年前で、車田氏は創作活動に専念するため業務全般を元スタッフの男性に任せていたところ、長年にわたり46億8617万円を横領していたという。
【映像】車田正美氏の会見の様子
会見の中で車田氏本人は「これだけはお伝えしておきたい」と被害にあった時の状況を説明した。車田氏は「まずはこの横領事件が発覚した当初、弊社の口座残高は僅かしかなく、多額の納税は不可能な状態でした。もちろん元スタッフの男性に長年にわたりほとんど盗まれていたからです。下手をすれば車田プロダクションは倒産、私車田正美自身も漫画家として潰れていたかもしれません。それから2年半不安や焦燥の中でも、なんとか創作、執筆活動を続けてこられたのも、多くの関係者のサポートがあればこそ、持ちこたえることができたと思っております。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます」とした。
車田氏は元スタッフの男性について触れ、「10年以上にわたり、横領を続けていたとはまるで知ることもなく、ここに至ったというわけであります。発覚当時は信じられなく怒りというよりも、そんなものは通り越してむなしくなったものでした。私利私欲のために信じていたものを、平気で裏切る人間がいるのだなという。どうしようもないやるせなさです。一時は私自身も、人間不信にもなりかけたほどです。しかしこれから私はまだまだ読者の皆さん世界中に、聖闘士星矢車田漫画を愛してくれる人たちのためにもまだ頑張って執筆を続けていきたいと思っております」と話した。
さらに記者から元スタッフの男性について、どのような思いを抱いているのか問われると、「こういう横領事件というのは時々聞くじゃないですかニュースで。まさかアニメ漫画の世界で悪い人間というのは見たことないんですよ。私自身50年以上この世界でやってますけど。ですから本当に信じられなかった当初は、その気持ちのほうが強いですね何で、何でだみたいな。うんそれが正直な気持ちです」と答えた。(ABEMA NEWS)