美浜原発でクレーン事故も人的被害なく公表せず

関西電力美浜原発(福井県美浜町)で8月、テロ対策用の特定重大事故等対処施設(特重)建設工事中にクレーンが倒れる事故が起きていたことが分かった。関電は人的被害がないことなどを理由に公表していなかった。
関電によると、倒れたのは海上作業用の台船(300トン)に設置されたバケット付きクレーンアーム(長さ26メートル)。8月7日午前9時ごろ、海辺での特重建設のため砂利を運び出す作業中、アームを支えるワイヤが巻き取り機の不具合などで切れ、クレーンが陸上へ倒れたという。作業員は離れた場所にいて、けがはなかった。
美浜原発では9月17日、足場が崩れて作業員2人が重軽傷となる事故があった。同19日には高浜原発(同県高浜町)の特重用トンネルで工事中の作業員9人が一酸化炭素中毒などで搬送される事故が起きている。【高橋一隆】