16日、自民党の役員人事が行われ、自民党は新執行部を発足させました。翌17日には内閣改造も実施されます。 政権発足後、初の内閣改造で、最大の注目点の一つは日本維新の会が初めて閣僚を送り込む見通しだという点です。これまで”閣外協力”にとどまってきた維新が”閣内協力”へと踏み込むことになれば、政権の枠組みが大きく変わることになります。 維新から入閣する人物は誰なのか、また維新の入閣でどのような内閣になるのか、政治ジャーナリストの青山和弘さんの解説とともにひも解きます。 現状、維新は「閣僚を出さずに国会運営に協力する」という閣外協力の立場にあります。これが閣内協力に移行すると、閣僚を出して政策遂行に連帯責任を負う形になります。 政治ジャーナリストの青山さんは「閣僚を出せば権限は強くなる一方、『独自色は出しにくくなる』」と指摘します。その代わり、「自民党との関係はより強固なものになる」といいます。 今回の改造では、維新から大臣1名に加え、副大臣・政務官を含む複数人を送り込む方針があるとのことです。 維新からの入閣が有力視されているのが、中司宏前幹事長(70)です。大阪府枚方市出身で、過去に枚方市長も務めました。中司氏の主な経歴・枚方市長・大阪府議会議員・衆議院議員・日本維新の会幹事長 このような経歴から、中司氏は地方、国政双方に豊富な経験を持つ人物だといえます。入閣した場合、「行政改革担当大臣」に就く可能性があるとみられています。 青山氏が人柄の特徴として挙げたのは、「失言が少ない」「安定している」「国会答弁に無難に対応できそう」という点です。 維新が与党の立場になってからまだ日が浅く、閣僚を出した経験もありません。政権側は、安定感を最優先した人選をしたのだと、青山氏は分析します。 中司氏に想定されているポストは、行政改革担当などの特定の省庁をもたない大臣とみられています。 省庁がないという点も、ポイントの一つです。省庁がないため権限の規模は限られます。かつて自民党と長く連立を組んでいた公明党が国土交通大臣のポストを継続して得てきたことと比較すれば、まずは”入口”としての位置づけだという見方が浮かび上がります。 ただ、青山氏はこのポストに”維新らしさ”を読み取っています。無駄削減・身を切る改革を掲げてきた維新にとって、行政改革担当という役職は理念と合致するものです。省庁を持たなくとも、特定の政策に集中できる担当大臣として期待が込められているという見方を示しました。