性風俗店などで接待、東大汚職で元教授「間違いありません」と起訴事実認める…検察側は懲役2年など求刑

共同研究で便宜を図った見返りに性風俗店などで接待を受けたとして、収賄罪に問われた東大大学院元教授で医師の佐藤伸一被告(63)(懲戒解雇)の初公判が25日、東京地裁(池上弘裁判官)であった。佐藤被告は罪状認否で「間違いありません」と述べ、起訴事実を認めた。
検察側は論告で懲役2年、追徴金約183万円を求刑。弁護側は最終弁論で執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。判決は10月22日。
起訴状では、佐藤被告は2023年3月~24年8月、「日本化粧品協会」(東京)と共同研究する「社会連携講座」の運営などで便宜を図った見返りとして、同協会の引地功一・前代表理事(53)(贈賄罪で有罪確定)から計28回、高級クラブやソープランドで計約183万円の接待を受けたとされる。
検察側は冒頭陳述で、佐藤被告は講座の設置や運営に関する権限を持ち、立場を利用して接待を要求したと主張。佐藤被告が「クラブではキスもできないし、手も握れない」との不満を漏らしたことで、接待がエスカレートしたと述べた。
黒のスーツ姿で出廷した佐藤被告は被告人質問で、接待を受けたことについて「恥ずべき行為だった」と述べた。事件当時は「慢心、弱さ、甘さがあり、自分を律することができなかった」と明かし、今後は公務に就かないと明言した。
検察側は論告で、「東大に対する市民の信頼が失墜し、東大教授らの研究に関する職務の公正さに対する社会の信頼が大きく損なわれた」と指摘した。
事件では、同講座で講座長を務めた同大院の吉崎歩・元特任准教授(47)(退職)が、佐藤被告とともに接待を受けたとして収賄罪に問われ、懲役1年、執行猶予2年、追徴金約196万円の判決が確定している。