暴排標章店の従業員を襲った疑い 工藤会系組長ら8人逮捕 福岡県警

北九州市八幡西区で2012年8月、暴力団組員の立ち入りを禁じる標章を掲示した飲食店の30代の従業員男性を襲撃し、けがをさせたとして、福岡県警は10日、工藤会系組長、山下義徳容疑者(57)=同区鷹の巣1=ら計8人を傷害容疑で逮捕したと発表した。事件当時は標章掲示店の関係者が切りつけられるなどの一般人襲撃事件が相次いでおり、県警は工藤会上層部の指示があった可能性もあるとみて追及する。
他に逮捕したのは、福岡県宮若市鶴田、工藤会系組長、山本峰貢(みねつぐ)(57)=窃盗罪で公判中▽同県岡垣町三吉、会社役員、入江竜大(43)▽北九州市八幡東区日の出1、無職、氷室栄次(37)――ら7容疑者。
逮捕容疑は共謀し、12年8月10日未明、八幡西区のマンション駐車場で、標章掲示店の従業員男性を凶器で襲い、加療約7日間のけがをさせたとしている。県警は8人の認否を明らかにしていない。男性は8人と面識はなかったという。
福岡県では12年8月に標章制度が始まり、県暴力団排除条例に基づいて指定された地域で標章を掲示しているスナックやパチンコ店に暴力団員が立ち入ることが禁止された。北九州市ではJR小倉駅(小倉北区)や黒崎駅(八幡西区)の周辺が指定された。被害者の男性が勤めていた店も黒崎駅周辺にあり、男性は自宅マンションに帰宅したところを襲われたという。
県警によると、制度開始以降、標章掲示店の関係者らが襲われる事件が工藤会の本拠地がある北九州市を中心に県内各地で相次ぎ、同年12月までに放火と切りつけの事件がそれぞれ5件発生し、168店に脅迫電話があった。県警はこのうち今回の事件を含む4件を検挙した。