【解説】赤い羽根共同募金 募金箱は200個以上減少「支援も滞ることを危惧」使途不明金発覚で影響
運営する北海道共同募金会で、あわせて2億5000万円にも上る使途不明金が発覚した「赤い羽根共同募金」。
10月1日から今年度の募金活動が始まりましたが、ボランティアの減少など厳しい逆風にさらされています。
1日から道内でも始まった「赤い羽根共同募金」。
ボランティア団体が協力を呼びかけますが…
(鷲見記者)「活動が1時間近く経ちますが、いまだに募金をする人の姿はありません」
懸命な声掛けもむなしく、足を止める人の姿はありませんでした。
いま「赤い羽根共同募金」は厳しい逆風にさらされています。
その原因が…
「赤い羽根」でなじみが深い「北海道共同募金会」。
58歳の元事務局長の男が、これまでに2億5000万円に上る着服をしていた可能性が明らかになっています。
善意の寄付を踏みにじる行為に、厳しい批判が寄せられています。
(マチの人)「こういうことがあると、本当に使われるのかなという懸念があって、ちょっと躊躇してしまいます」
(マチの人)「原因とか対処方法を何も明らかにしないで募金を始めたというのはおかしいんじゃないかなと思う。街角に立って募金活動をやっていたんですけど、今はやる気持ちはないですね」
北海道共同募金会で発覚した不祥事で、下部団体の市町村組織の活動にも大きな影響が広がっています。
(札幌共同募金委員会 灰野楽事務局長)「参加協力を辞退する団体などが増えていて、街頭募金運動に関しても協力団体や人数ともに例年の4分の1程度にとどまる」
活動に協力するボランティアが激減。
2025年は札幌市内のボランティアはおよそ3300人でしたが、2026年は780人程度だということです。
また、札幌市共同募金委員会によりますと、設置される募金箱の数も例年より200個以上減ったということです。
障害者支援などの団体に配分されていた募金。
受け取っていた団体は危機感を募らせています。
(NPO法人さっされん 金澤信治事務局長)「募金額が落ち込むと、いろんな事業のお金が切られる。募金をあてにして活動をしている団体はどうするか本当に悩まなければいけないと思う」
逆風の中、始まった今年度の募金活動。
この団体の午前中の活動で募金をした人は1人だけでした。
(ボランティア歴20年以上)「やっぱり福祉のために少しでも力になりたい。心のこもったお金なのできちんと管理して配分してほしい」
善意の募金に広がった不信感。
道内の福祉活動を停滞させないためにも、信頼回復に向けて使途不明金の全容解明などが求められています。