政府は1日、ウクライナ侵略を続けるロシアに対し、近く追加制裁に踏み切る検討に入った。欧州諸国が対露制裁を強めるなか、日本も足並みをそろえる。制裁を回避して露産エネルギーを運ぶ「影の船団」のタンカーなどを標的とする見通しだ。複数の政府関係者が明らかにした。
プーチン露大統領が北方領土の択捉島を訪問した8月、高市首相は「断じて許容できない」と強く非難した。日露関係が冷え込む中での追加制裁は、ロシアの国際法違反に毅然(きぜん)とした態度を示す狙いもありそうだ。
影の船団は中国やインドに露産原油を運んでいるとされ、追加制裁はロシアの主要な収入源となっている原油取引に打撃を与える狙いがある。このほか、ロシアへの輸出規制品目の拡大や輸出規制の厳格化などの措置が検討されている。
高市首相は9月、米ニューヨークでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した際、国際社会と連携して対露制裁を継続すると伝えていた。