いつまで持つか…簗農相「予算カット」暴言を撤回・陳謝でも消えない「辞任Xデー 」

ドーカツ大臣は、これで幕引きのつもりか──。衆院選で自身を支援しなかった地元自治体の道路予算を「大幅にカットした」と言い放ち、猛批判を浴びている簗和生農相(47)。「誤解を招く言いぶりだった」と反省ゼロのふてぶてしい態度を見せた先週金曜の記者会見から一転、5日のぶら下がり取材では、殊勝な態度で発言を撤回、陳謝した。高市首相からは「職責を全うするよう」指示されたとして、続投する意向を示した。だが、会期69日間の臨時国会は、5日に召集されたばかりで、野党は手ぐすね引く。この先も火だるまだ。いつ白旗を揚げるのか。
◇ ◇ ◇
簗氏は5日、文春オンラインや週刊新潮が報じた音声について自分の発言だと認めたうえで、「私の意向によって予算を左右できるかのような発言をしたことは極めて不適切」「不徳の致すところで反省している。心からおわびする」と頭を下げた。そのうえで、「担当省庁に予算削減を働きかけた事実はない」と圧力をかけたことを否定。しかし、発言の意図については、「自治体の災害対応に全力で取り組んできた。選挙の関係で自民党員に対し、そういう思いが出てしまった」と弁明したものの、明確に答えず、話をすりかえた。
もっとも、省庁への働きかけをしていないというのが本当だとしても、だったらなぜ、自らに予算を削減させるほどの力がないのに恫喝、脅迫まがいの暴言を吐いたのか。それ自体、閣僚の資質はおろか、人としても問われているのである。
「ぶら下がり取材をやったのは、先週の会見があまりに酷くて、周囲から『もう一度、説明すべき』と苦言を呈されたから。再びの会見は嫌なので、短時間で簡単に終わらせられるぶら下がりにしたようです」(自民党関係者)
実は、ぶら下がりの1時間ほど前、本紙記者は衆院本会議出席後の簗氏を直撃した。しかし、無言で目線も合わせず、不遜な態度に終始した。発言を撤回し、深々と頭を下げても、心底反省しているとはとても思えないのだ。
簗氏はこれで幕引きが図れると考えているのか。高市首相は、簗氏を更迭すれば自身の任命責任を認めることになるから、辞めさせる気はない。だが“持久戦”に持ちこたえられるかどうか。
毎週火曜と金曜は定例の閣僚会見がある。週末にはメディアの世論調査で、続投の是非が問われることになる。
■政権にとって農相は“鬼門ポスト”
国会では来週にも衆参の予算委員会が開かれる。現実に道路予算はカットされているのだから、その背景に何があったのか、簗氏だけでなく国交相も追及される。そして簗氏への追及は農水委員会でも続くだろう。
「自民党では、もうひとつ新たなスキャンダルが出てきたら、簗大臣はアウトだろうとみられています」(政界関係者)
それでなくても、農相ポストは過去に更迭者が続出している政権にとっての“鬼門”。自民党内には「いつまで持つか」と不安視する声もある。簗氏にもXデーが近づいている。
◇ ◇ ◇
簗和生農相の「予算カット」暴言については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】でも詳しく報じている。