千葉県市原市の土地に無許可で土砂を運び込み盛り土を造成したとして、県警は7日、同市の土木会社「三和商会」代表取締役の小澤宣之容疑者(47)=木更津市清見台東1=ら3人を県残土条例違反の疑いで逮捕した。捜査関係者によると、同社などが袖ケ浦市大竹に無許可で造成した盛り土が、9月の台風25号による大雨で崩れ、土砂が田んぼや道路に流れ込む被害が発生していた。
逮捕容疑は2025年4~11月ごろ、市原市西国吉の3000平方メートル以上の土地に、他の場所で採取して搬入した土砂などを、知事の許可を得ることなく埋め立てた。また、知事から翌26年2月までの全量撤去を命じられたのに従わなかった、としている。県警は3人の認否を明らかにしていない。
県警によると、今年3月、市原市の盛り土について県から告発を受けた。盛り土の高さは最大約15メートルで、運び込まれた土地は約1万平方メートルにわたる。県警は、小澤容疑者が場所の提供や残土搬入の指示をし、他2人が実際の搬入などを担当していたとみている。
県によると、台風25号の影響で、県内では袖ケ浦市2カ所、酒々井町1カ所、市原市1カ所の計4カ所で盛り土の崩落が確認された。
このうち、袖ケ浦市大竹では崩れた土砂が田んぼや道路に流れ込んだ。袖ケ浦市によると、25年6月から業者が土砂を搬入し、盛り土を造成。同年7月~26年7月ごろ、県や市が盛り土規制法や市残土条例に基づき複数回にわたって土砂の撤去をするよう指導したが、業者は応じなかったという。
捜査関係者によると、三和商会はこの土地でも無許可で盛り土を造成しており、行政指導を受けていた。【高橋晃一、中村聡也】