簗農林水産大臣の道路予算に関する発言をめぐり、高市首相は「任命責任は私にある」とした上で簗大臣を続投させる考えを示しました。
日本テレビ政治部・矢岡亮一郎官邸キャップが解説します。
──高市首相は「働いて仕事で返せ」と簗大臣を続投させる考えを示しましたが、8日のポイントは2つということです。
(1)「仕事で返せ」も…消費減税に影響?
(2)予算の働きかけ「これこそ政治」
──消費税と言えば財務大臣が関わるイメージですが、農水大臣の簗大臣も法案審議に関わるのでしょうか?
無関係ではないんです。国会では来週、予算委員会、その後、個別の法案の審議が始まるのですが、ある政府関係者は、消費減税法案の審議では、影響を受ける農家への対応もテーマになりうるため、簗大臣が審議に呼ばれる可能性もあると見ています。そうなった場合、野党の追及にきちんと対応できなければ、法案審議が進まなくなる可能性もあります。
──予算の働きかけについて玉木代表は、「増額の問い合わせ」はしても「減額の問い合わせ」はしない、と言っていましたが、増額はいいのでしょうか。
一概にいいとも言えませんが、政治の世界、こうした予算への働きかけは一般的にあるとみられています。
ある自民党議員は「政治家の仕事は、役所の仕事に緩急と強弱をつけることだと。増やす減らすを否定するのはおかしい。増えるところがあれば、減るところもある」と話をしています。
別の自民党議員も、予算への働きかけは「これこそ政治」だと話をしていました。
ただ、政権幹部の一人は、「予算を『増やした自慢話』は聞くが、『減らした自慢話』は初めてだ」と。つまり、有権者にとってもマイナスとなる予算カットをあえて誇示するような振る舞い、今回の簗大臣の言動が問題だというわけです。
一方、「増やす話」だとしても、地元への公共事業誘致による政治力のアピールなどが「利益誘導」だと批判されてきた過去もあります。
ある野党議員からは、「増やす働きかけも問題だ。これは簗大臣だけの問題ではない。自民党の問題だ」と指摘をしていました。
結局、増やすにせよ減らすにせよ、自らの利益を目的として予算の公平性をゆがめるような働きかけはすべきではない、ということですよね。
9日の代表質問最終日、そして来週の予算委員会と野党の追及が続くことになります。