参院の野党6党の国会対策委員長は9日、国会内で会談し、衆院選で自身を支援しなかった地元首長の自治体の道路予算を「カットした」などと発言した簗農相に対する問責決議案の提出を検討することで一致した。少数与党の参院で野党が足並みをそろえれば可決される可能性があり、野党は辞任を迫るための圧力を強める方針だ。
立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は自民党の磯崎仁彦参院国対委員長とも国会内で会談し、こうした対応を伝えた。斎藤氏は会談後、記者団に「問責決議案が出されて反対する野党があるとは思えない。可決も十分視野に入る」と述べた。その上で「そういったことをする前に判断いただきたい」と強調し、早期の辞任を求めた。
問責決議案は憲法や国会法での規定がなく、可決されても法的拘束力はないが、国会審議が滞り、辞任に追い込まれることがある。斎藤氏は磯崎氏に「審議への影響を最小限に抑えるため、どうあるべきか政権側で協議してほしい」と伝えた。公明党の西田幹事長は党会合で「さらなる説明が必要だ。できなければ辞任するしかないという斎藤氏に同意する」と訴えた。
野党は参院農林水産委員会で簗氏の所信聴取に応じない方針を9日の会談で確認した。磯崎氏は「国会運営への影響が及ぶのは避けたい。国民が納得できるよう、きちんと説明してもらうのが大前提だ」との見解を示した。簗氏は閣議後の記者会見で「説明し、襟を正して職責を全うしていく」と語り、改めて辞任を否定した。