兵庫県丹波市氷上町常楽で9日午前、「体長40~50センチの子グマ1頭を見た」と丹波署に通報があった。署員や市職員らが住宅地の茂みに逃げ込んだクマを取り囲み、市長の判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」を実施。実弾ではなく麻酔銃で撃った後、駆除した。県によると、県内での緊急銃猟は初めて。
署によると、最初の目撃は午前9時40分ごろ。同11時半ごろ、捜索していた署員が近くの茂みに逃げ込むクマを見つけた。丹波市によると、住宅地が近く、人命の安全確保が必要なことなどから午後3時45分に市長が緊急銃猟の実施を指示。市が委託した民間業者が同4時20分ごろ、麻酔銃を撃って命中させ、その後、薬剤で殺処分した。
対象となったのはツキノワグマのメスで、体長約70センチの子グマとみられる。
現場周辺では署や市関係者ら約20人が警戒したり、通行を止めたりした。近くに住む50代女性は「朝、洗濯物を干していたら、警察官から『クマが出たので家の中に入って』と言われた。子グマと聞いたが、親グマが近くに居たら怖いです」と心配そうだった。【幸長由子、前田優菜、木山友里亜】