“金目の人”舌禍の元自民先輩議員にも批判される「知恵袋のやなちゃん」のお粗末な品格

高市首相が目をかける「知恵袋のやなちゃん」を日本中が白い目で見ている。裏金議員でもある簗和生農相が総選挙でライバルを応援した首長を擁する地元2市町の道路予算をカットしたと発言した問題は、働きかけを否定しても燃え盛る一方だ。13日から2日間実施される衆院予算委員会では、野党が徹底追及する構え。居座りを決め込む簗氏に乗り切る知恵はあるのか。
血税が原資の政府予算を私的制裁の道具にしようとしただけあって、簗氏をめぐる悪評は次から次。東京新聞(12日付)はこう報じた。
《かつて簗氏を支援していた自民関係者は、衆院選直後の簗氏のある行動を指摘する。「簗氏が自民党県連にすごい剣幕でやって来たと聞いた」。簗氏が求めていたのは対立候補を応援した首長らの処分だったという》
2月8日投開票の衆院選を地元・栃木3区で戦った簗氏は、高市首相の応援を受けても保守分裂を制せず敗北。比例復活で落選を免れたのに、反省どころか激怒したのだというから、どうかしている。
結果、栃木県連は2月25日、2024年衆院選に続く党規違反となった元県議の三森文徳氏を党員資格停止1年、大田原市長の相馬憲一氏と那須烏山市長の川俣純子氏、下野市長の坂村哲也氏に戒告処分を下した。
■3兆円超の農水予算を差配させていいのか
あの石原伸晃元環境相も簗批判を展開。日刊スポーツ(12日付)の連載コラムにこう書いていた。
《簗和生農相が自治体の道路予算をカットしたという発言を巡り与野党から大きな批判が噴出している。人間として実に品が無い。簗氏は小選挙区で落選し、比例復活。この度は首相の特別枠で入閣した》
伸晃氏は環境相だった14年、東電福島第1原発から出る汚染土の中間貯蔵施設建設をめぐり、地元との調整について「最後は金目でしょ」と本音をポロリ。猛批判を浴び、3度目の党総裁選挑戦の道は絶たれ、21年総選挙で落選。政界引退に追い込まれた。舌禍で政治生命を縮めた先輩の苦言は重い。
「27年度予算の農水省の概算要求は3兆1377億円。気に食わない自治体の予算カットを疑われるような人物に巨額予算を任せていいのか。信頼ある農水行政を推進できるのか。甚だ疑問です。世間の納得も得られる説明ができないのであれば、辞任するのが筋です」(野党中堅議員)
民、信なくんば立たず──。高市首相もよく引用する論語の一節だが、意味の理解は極めて疑わしい。
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簗和生農相への批判が広がっているが、“狙い撃ち”された2つの自治体で、住民は何を思うのか。日刊ゲンダイ記者が現地を歩いたルポ関連記事【もっと読む】簗農相「予算カット」発言で狙い撃ちされた自治体でうじゃうじゃ沸き立つ“ヤナ評判”は必読だ。